愛しの雪ちゃんとの再会
今朝出勤しようと駅についたら人があふれ返っている。なにごとかと思えば電車がすべて止まってしまっている、架線トラブルだそうだ。かつての国鉄マンの気概は今いずこ、遅延、運休の垂れ流しのJRの体たらくにはもはや驚きもしないが、全線ストップとは埼玉に引っ越してきてから5年目で初めての経験だ。遅刻するわけにもいかずに仕方なく新幹線乗り場に向かうとなんと振替輸送で乗せてくれるという、なんか得した気分になったが帰りのダイヤもグッチャグチャだったのにはさすがに閉口した。明日は大丈夫かいな?
ところで今更ながらネットというのは面白い。誰かが「ネットの世界は基本的には悪意の世界」と言っていたように、不快な気持ちにさせられることもあるが、いろいろな人がいろいろな分野で個性的な成果を公開してるのを見るのは楽しい。
「古代君と雪のページ」というサイトをご存知だろうか、筆者より少し年下の女性とお見受けする(すみません、もし違ってたら本当に失礼しました)『あい』さんという管理人さんが7年間に渡って書き溜めた「宇宙戦艦ヤマト」のオリジナルサイドストーリーのページである。ジャイアンツが天敵ロッテを連破した喜びのブログ更新もせず、筆者はここ数日読みふけってしまった。
ヤマトにはどっぷりはまったクチである、恥ずかしながらヒロイン森雪は未だに筆者にとって女性の1つの理想像である。そんな雪と主人公である恋人古代進との甘く切ないラブストーリーが実際にアニメで描かれた時期のものから結婚後の二人、はてはその子供達が縦横無尽に活躍する作品までこれでもかとてんこ盛りになっている。アニメで描かれた時期の作品はほぼ読ませていただいたがいやぁ面白かったなぁ、どっぷりはまってしまいました(笑)。
とにかく全編これでもかというくらい古代と雪が見せ付けてくれる、実際の作品では古代と雪のケンカというのは全く描かれなかったのだか、ここでの二人ようやっとる(笑)。ライバル登場のやきもきストーリーというのもなかったが、やっぱりお約束とは言え読んでていいよねぇ。
ただちょっと賛成できない設定もある。例えばある時期から雪が古代のことを「進さん」と呼び始めるのだが、雪の(というより麻上洋子さんの)「古代君」と呼びかける声に心ときめかせ、いつか自分のことを「○○君」と呼んでくれるかわいい彼女の出現を夢見ていた(見果てぬ夢に終わりましたが・・・)当方としては、雪は古代のことを例えおばあさんになっても「古代君」と呼び続けると根拠の無い確信をしていたもので。
また雪と話す古代が「俺」という自称を使うのもなぁ、オリジナルを見ていただければわかるのだが、二人きりの時、恋人同士としての会話の時の古代は多少の例外はあるが「僕」という自称を使っている。古代のキャラクターで「僕」は確かに似合わないのだが、これは雪といる時は本来の彼(虫も殺さないほどのおとなしい平和主義者)に戻るという意味だと筆者は捉えていて結構好きだったのだ。
もう1つ言わせてもらうと古代と雪が同棲しているというのもノーサンキューだったな。完結編の後に二人がやっと結ばれるという西崎流設定はあまりにも現実離れしているとは思うが、さりとて例え将来を誓い合った仲とは言え、一足飛びに同棲というのもちょっとどうかなと思う。古代も雪もそんなたしなみも慎みもない若者ではない(特に雪ちゃん!)。なんてつまらんことでグチグチ言ってしまったが素敵な設定もたくさんあった、一番嬉しかったのは島大介を「生かして」くれたこと。
思えばあの時期に「さらば宇宙戦艦ヤマト」という作品を作ってしまったことがプロデューサー西崎義展の悲劇だったような気がする。あの作品は当時から賛否両論あったのだが、猛烈な感動を誘った名作であったことは間違いない。そして西崎さんはその後、とうとうこれを越える作品を創り出すことはできなかったのである。その後のヤマトはあるキャラクターの死を1つのクライマックスにしていくことになる、「新たなる旅立ち」のスターシア、「永遠に」の古代守、山南、サーシア、「Ⅲ」の土門と揚羽そして「完結編」の沖田十三と島である。いずれの場合も「さらば」のような感動は巻き起こらなかったし、そもそもここでこのキャラが死ぬ必要性があったのかという疑問が常にあった。「完結編」は沖田の復活とそして「まだ死んだことのない」島の死というのがまぁかなりの売りだったのだが、その二つともが筆者には納得いかなかったので筆者のとってのヤマトという作品はなんともいえず消化不良のままであった。
それを見事に『あい』さんは解決してくれた。『あい』さんの作品を見てしみじみ思った、やっぱりあそこで島は死ぬべきではなかったし、死ぬ必要もなかった、ありがとう!どうも筆者が紹介するまでもなく有名サイトのようだが、ヤマトに興味のある方は一度のぞいて見てはいかがだろうか。
実はある夏休み、筆者もオリジナルのヤマトストーリーを書いたことがある。ネットなんてものが夢想すらできなかった時代、誰に見せる当てがあったわけでなく、見せるつもりもなく、まして見せられる代物でもなく(笑)、でも一所懸命書いた。内容は正直覚えていないが、古代と雪のケンカは描いた覚えがある。書いたことに満足してかつ家族にでも見られたら恥しいと焼き捨ててしまったが、今にしてみるとちょっと惜しいことをしてしまったような気もする。そしてその後、今度は完全オリジナルの作品を書き始めた、と言ってもはっきり言えばヤマトのパクリ、西崎ヤマトに納得しなかった筆者のいわば「自分のヤマト」であった。一度書き終え、それを書き直し、更にまた書き直し始めて「完結編」の半ばぐらいで止まったままになっている。もう10年くらい止まったままだろうか、いろいろ忙しくなって時間がとれなくなったこともあるが、まぁいつまでもこんなことに心ときめかせて自己満足の作業をやっていてもしゃぁないよなという気持ちもあった。
だが、『あい』さんのラブストーリーに心躍らせた自分が今いた、年は関係ない、一丁またやってみるかなんて思ったりもしている(たぶんやらないけど 笑)
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