よくわからない
インタ-ネットで見たところ、安倍内閣の支持率が劇的に回復したらしい。確かに筆者もまぁ、わりかし穏当な布陣だなとは思ったが、それにしても何もしてないのに、ちょっと顔ぶれを替えただけでポンと跳ね上がる支持率とはなんなのだろうと思わざるを得ない。
「別に私を支持率を見て、政治を行ってない。」
ちょっと前に安倍はこううそぶいていたが、それが正解かもしれない。
新閣僚で筆者の目をひいたのは増田総務相と遠藤農水相。前岩手県知事増田の起用はいろいろもっともらしい理由は述べられているが、要は小沢一郎への嫌がらせと宣戦布告。岩手のドン小沢と増田の不仲は政界に知らぬ者はなく、そんな男をわざわざ起用し、本人もそれを受けたということは小沢なにするものぞという気概を見せたというところだろう。
遠藤農水相は筆者的には最大の「サプライズ」、中川昭一の復帰とばかり思っていたからだ。とにかくわけのわからない大臣が2人も続き、当然それなりの人材が配されるとばかり思っていたら、むずかしい交渉も控えていることもあり、なり手皆無で結局この人に落ちついたらしい。が、このオヤジ何者?という感は否めまい。あの武部勤の腹心で武部農水相当時の副大臣だったという経歴を聞いただけで、こりゃだめだと思ってしまうのだが、さすがに失礼か?まぁ新内閣アキレス腱候補第2位であることは間違いなさそうな気がする。えっ、1位は誰だって、そりゃあの人に決まってるじゃない・・・。
そのアキレス腱、いや安倍首相の昨夜の記者会見、どんなことを国民に訴えてくるのか、多少の興味があったのだが、相変わらず寝言のようなことを繰り返しているだけで、こっちが眠くなってしまったが、あんな記者会見のあとでも支持率が回復するのだから、人の心は移ろいやすく、そしてはかりしれないものである。民主党はのんびりしている暇はない。
安倍の構想ではかつての中曽根康弘の路線で、来年の洞爺湖サミットで十分露出度を高めて、一気に解散に持って行くことを狙っているそうな。一方攻める側の小沢一郎も
「解散権は向こうにある、勝負は来春の予算成立後。」
なとど悠長なことを言っている。なんで2人ともそんなに呑気に構えているのかが、よくわからない。筆者は勝負はこの秋の臨時国会、ここですべて決すると思っている。
民主党など野党陣営は多数を占めた参院で年金の他目的流用禁止法案、政治資金規正法の再改正案そして郵政民営化凍結法案を出して揺さぶりをかける。前ニ者に関しては恐らく野党ペ-スで決着が付く、これをサボタ-ジュしたら自民はますます自分の首を締めるだけだからだ。凍結法案は自民内にくすぶる民営化反対論を燻り出したいのだろうが、これに今踊るくらいなら、おめおめ復党なんかしてないだろうから、これは衆院でまぁあっさり否決で終わりだろう。
問題はテロ特措法の延長、これしかない。今の情勢では、はっきり否決以外に結論が出ない。反自民、嫌米の筆者としては大喝采したいところだが(ちなみに筆者、中国もロシアも韓国も北朝鮮もみんな嫌い、日本大好きです 笑)本当にそうなったらどうなるのとは正直思う。
日米関係に大打撃を与えることが確実な廃案が現実となれば、日米機軸を明言する自民党・安倍政権には大打撃となる。また民主党にしてもただやみくもに政争の具として廃案に持ち込めば、筆者のような人種はともかく、日米関係は大事と考える「常識的な」多数の国民に一気に見限られるだけだ。
筆者は延長ありきという考え方は全くない、ただなぜ延長しないのかを民主党は国民に明示しなければならない、それはもちろん国会の論戦という場でだ。独自のアフガン復興支援案を用意しているとも聞くがそれが国民の共感を得られるものならそれもいいだろう。だが、この手の問題になると党内がガタガタして一向に落ちつかなくなるいつもの姿をさらした瞬間もう民主党はジ・エンドだろう。
自民党は替えるべき首相を替えなかった、もっとはっきり言えば替えられなかった。これは事実上の敗北宣言であり、民主党さん、どうぞ政権をおもち下さいと言っているのだ。こんな僥倖が他にあるだろうか。
ボ-ルは間違いなく民主党の、小沢の手にある。半ば投げた自民党だが、希望は捨てていないだろう。
「民主党は所詮バカだから、ボロを出して自滅する。」
と思っているに違いない、今までがずっとそうだったように。そう思われても無理はない、98年の参院選の後、絶好の機会を迎えながら
「金融政策を政局にしない。」
などと当時の代表が寝ぼけたことをのたまって千載一遇のチャンスを逃した前例もある。
とにかく、この臨時国会こそ、最初でかつ最大のヤマ場、チャンスは2度ないと筆者は見る。それは自民も民主も同じ、こんなに国会が楽しみなのは久しぶりのことだ。
最後に内閣改造についてもう二言、まず官房長官になった与謝野さん、なんか覇気がないように見えたんだけど、身体、本当に良くなったのかな?
そしてこの参院選前後から安倍を口を極めてののしり、その能力や首相としての適格性にまで疑問を呈していた男がイケシャ-シャ-と入閣していたのには驚いた。政治家とはなんとさもしい人種なのか、またその思いを新たにさせていただきました、あっ、あれはタレントか、じゃ、しょうがないか・・・。
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