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2007年12月

2007年12月14日 (金)

あまりにもふざけてないか

消えた年金問題で政府は事実上、すべての照合等の確認作業の完了をキブアップした。

「来年の3月までに、すべての照合作業を完了させ、最後のお1人に至るまで、必ず年金を保障いたします。」

と大見得を切った男がいた。見得を切って2ヶ月も経たないうちにどこかへ逃走してしまったが、その理由として健康やテロ特をあげていたが、どうやらこの問題に対する自らの公約の破綻を早々に悟ってのこととの疑惑が極めて濃くなった。もともと、どう見ても無理なことを一国の首相として堂々とぶち上げた挙句、すべてを放り出してしまったあの男の無責任ぶりは今更ながら、改めて追求しないわけにはいかない。辞任直後にも議員を辞するべきと書いたが、早々に公職を去れと声を大にして言いたい。

そして更に腹立たしいのは、政府も自民党もこの無責任男にすべて押し付けて、事を済ませようとしている姿勢がありありとわかることだ。

「誰が大臣をやっても同じこと。」

就任時に必ず解決すると、やはり大見得を切ったはずの舛添要一は一転開き直り

「あれは選挙前だから、つい言ってしまった。」

と町村信孝はある意味、まことに正直に告白。

「さぁ、公約違反に当たりますかねぇ。」

福田康夫に至っては例の人を小ばかにした口調でサラリと言ってのけた。この人達の肩書きは順に厚生労働大臣、内閣官房長官そして内閣総理大臣である。開いた口がふさがらないとはこのことだ。

この人達は「悪いことをしたら、間違ったことをしたらまず謝る」という人間としての基本をまず知らないとしか思えない。誤りを認めたら負けとばかりに、なにがあっても頑迷に言い繕ろう、言い抜けようとする姿勢は特に森内閣以降の自民党の顕著な特徴である。この人達に道徳だの教育だのと偉そうに語って欲しくないといつも思わされる。

舛添なんてあんだけ口汚くあの男をののしりながら、一転その内閣に入って大見得を切ったと思ったら、最後は俺様の言葉を勝手に解釈して踊った国民が悪いと言わんばかりの態度だ。いったい自分を何様のつもりでいるのだろうか、タレントとして傍若無人に振舞うのは勝手だが、今は国民の負託を受けた国会議員であるという自覚がなさ過ぎる。

町村のそれはまさに「それを言っちゃぁおしまいよ」の世界だ。選挙で耳あたりのいいことを言うのは政治家の世の常ではあるが、それで片付けられたら、国民はなにを信じて投票すればいいのか。

福田の言い草は要は「あれは前任者の公約(もっとはっきり言えば寝言)、俺には関係ねぇ、オッハッピー」ということなのだろう。確かに言ったのは自分ではないだろうが、首相として前任者が発した発言は政権の連続性という観点から、後任者たる自分も拘束されるという基本的なことすら理解してないらしい。

今朝、休日にしてはめずらしく早く目が覚め、将棋の竜王戦でも見ようとテレビをつけたら国会中継になっていてがっかりしたのだが、答弁席に座っていたのは福田、町村以下高村正彦、石破茂と二世議員のオンパレード。今更かもしれないが、これでは自民党に国民の視線に立った政治など望むべくもないなと改めて痛感した。

この問題は国家の基幹を揺るがす問題とは思わないのか。国家とはなんなのか、我々国民はなぜ税金を納め、自分の貴重な収入の中から国に積立金を払っているのか。そこが揺るいだ時に、その国はもう国家として存立し得ないだろう。国にすべてを頼るな、自己責任だと、具合が悪くなると政治家や官僚は言い出すが、必要最低限、国家として国民に為すべきことはあるはずである。自分の安全も守ってくれない、自分の将来、老後も託せない国家が国民に納税、納付の義務だけを強いるなんてあまりにふざけすぎていないか。

今回の問題は社会保険庁というどうしようもない組織の引き起こした「犯罪」である。そんな組織の腐った体質を守り、助長していたのが労働組合という存在であり、それに拠っていた旧社会党ら野党の責任はどうなるんだと言いたい気持ちはわかる。しかし、こんな暴挙が自分達の政権下で進行していたという事実はどうにもならない。責任は自民党の方が遥かに大きいのである。

だが、過去の過ちの追求は彼らにはできない。先ほど書いた政権の継続性ということで、自分達の首をしめることになるし、なによりそれに関わったのはみんな自分達の親父や爺さんなのだ。情においても、立場においても彼らにできるはずもないのだ。

「船場吉兆より赤福よりも悪質な偽装、隠蔽。」

今回の騒動をこう評したのは福島瑞穂だった。国民の実感を見事なほどに表した、彼女にしては上出来のこのコメントが身にしみてわかった議員が、世の苦労も知らずに政治の世界に入ったボンボンだらけの今の自民党に何人いるのだろうか。

だからもう政権交代しかない、筆者の結論は結局いつも変わらない。民主党さん、しっかりしておくれよ・・・。

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2007年12月 8日 (土)

無法地帯

そこは正確には「無法地帯」ではない。それなりの法とルールがあり、一応それに基づいて物事が進行してはいる。しかし、その法やルールがあまりにもバカげていて、その世界は刻一刻と崩壊への道を進んでいるとしか筆者には思えない、と言っても、別にそんな深刻(?)な話ではない、たかが日本プロ野球界のことである・・・。

日本が格差社会になっているとの指摘がある。それについてはいろいろ議論もあるようだが、日本のプロ野球界は間違いなく、格差社会になっている。この傾向はどんどん顕著になりつつある。

今年、セリーグの最下位に沈んだ東京ヤクルトスワローズから16勝を挙げたエース、グライシンガーと右打者で日本初の200本安打を放った主砲ラミレスが去った。更にローテーションの一角を担った石井一久がFAで西武ライオンズに移籍した。またそのヤクルトを辛うじて振り切って5位となった広島東洋カープもエースの黒田と4番の新井がFAでチームを去った。これからどんな補強をするのか知らないが、来年のこの両チームに光明を見出せる人がいたら、お目にかかりたいものである。

問題は彼らの行き先である。黒田はメジャー、新井は阪神、グライはジャイアンツとタイガースの争奪戦、ラミレスもジャイアンツが獲得に動くとの報道が今日あった。

それだけではない、セリーグ4位の横浜ベイスターズの守護神クルーンは契約がこじれ、ジャイアンツに、2位の中日ドラゴンズは福留がFAしてジャイアンツとメジャーの争奪戦になっている。福留を失った中日も黙ってはいず、ライオンズをFAした和田に食指を伸ばし、ラミレス争奪戦への参加も噂される。

なんのことはない、結局は下位チームから上位チームにどんどん選手が流失しているのだ。金のないチームは戦力をどんどん失い、金のかけられるチームは太っていく、それだけのことだ。

黒田も新井もカープへの愛着は持っていた。しかし、彼らはチームを離れる決断をした。求める金額がカープでは手に入らないということもあったろうが、野球選手として優勝を争う地位にすら手が届かないチームに居続けるのはつらかったのだろう。そんなの昔は当たり前だったという人もいるが、FAという制度が現実にある今、かつての選手と同じ忍耐を求めては可哀想だろう。

FAという制度がどんな結果をもたらすかは先行導入したアメリカを見れば明白だった。それをなんの工夫も考証もなくいきなり導入したのは、時代の趨勢という面もあったが、主に筆者のご贔屓チームの首脳のゴリ押しに過ぎない。

いい選手が獲りたい放題、ジャイアンツは無敵になる。首脳と彼を背後で躍らせた某監督はそう夢想したのだろう。まさに己を知らず、「井の中の蛙、大海を知らず」を地でいってしまったのだ。

いい選手を集めても、チームのバランスが崩れ、それを使いこなす能力も監督になく、無様な戦いを続けて、その歴史と伝統に泥を塗り、人気も急落したのは所詮自業自得である。しかし、FAという制度が、文字通り選手がフリーになれるのだということを理解していなかったのだ。

やがて選手はジャイアンツになど見向きもせず、日本のプロ野球などになんの未練も見せずにメジャーを目指すようになった。文字通りの流失、国内のFA移籍ならやれ人的補償だ、移籍金だとうるさいくせにアメリカとはそんな交渉すらできないらしく、ただ選手をとられるだけ。いい選手はみんなアメリカ、残りはカスばかりという現実が刻々と近づいているのに、なんら手も打てない。いざとなればポスティングでうっぱらえばいいやというさもしい根性、これが選手のわがままを増長させているだけだとは思わないのか?そして国内に目を向ければ最初に記したような有様だ。このままで本当にいいと思っているのだろうか?

選手会の方は相変わらず、FA権取得期間の短縮などという寝言を繰り返して、裁判を起こそうとまで企んでいる。どうしてもそれがしたいのなら、ドラフトの完全ウエーバー制とせめてリンクさせなきゃだめなのだが、それも某ご贔屓チームがなぜか頑強に抵抗して先に進まない。

このままではソフト、ハード両面で早晩日本プロ野球界は崩壊するだろう。こうまで格差が広がっては弱いチームはどんどんファン離れし、経営がなりたたなくなる。近鉄のようにギブアップする企業が続出する恐れがある。チーム数の減少がプロ野球にいい影響を与える要素はまず1つもないだろう。

そして一番の根幹である選手の流失が止められない以上、その方向はいよいよ加速する。松井秀喜に去られ、上原浩治も確実に来年で巨人を去る。福留に出されているメジャーのオファーはジャイアンツが逆立ちしたってかなわない。今更、FAを廃止することなどできないだろうから、せめてメジャーときちんと話し合ってルールを確立させないと、それにはジャイアンツにそろそろ目を覚ましてもらわないと本当に手遅れになる。

かつての盟主、王者の面影もないジャイアンツにそんなことを望むべくもないのだろうか、いや、唯我独尊ではもはやいられなくなった今こそ、そう声を上げるべきはずなのだが・・・。

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