温泉へGO
先週、温泉へ行って来た、伊香保温泉「ホテル松本楼」である。
子供が小さく、また休みも合わない筆者はなかなか遠出旅行ができなくなってしまったのだが、そんな中で伊香保は割りと近く、また湯もいい温泉として重宝させてもらっている。伊香保の老舗「岸権旅館」には何度となく世話になった。隣の宿敵(?)「千明仁泉亭」にも若い頃泊まったことかあり、落ち着いたいい和風旅館だったが、子連れとなった今は少々敷居が高くなってしまった。その点、岸権は建物が現代風でかつ、湯質も抜群といういまどき、なかなか両立しない特徴がありがたい。だが、さすがに今回は冒険したくなった。
決め手はある旅行社のパンフレットで14:30チェックイン11:00チェックアウトで一泊二食付き11800円という企画が目に止まったこと。今回も慌ただしい一泊旅行を余儀なくされるだけに、少しでも帰りの日にのんびりできるのはやはりありがたいし、値段もかなりリーズナブルだったからだ。旅行会社の人も松本楼の中で1番新しい館に泊まってこの値段はオススメと言っていたので決めたのである。
筆者にとって伊香保、あるいは草津や四万といったこの方面の旅行には欠かせないものがある、水沢うどんである。特に伊香保と水沢うどんの店が軒を並べる水沢観音前はもう目と鼻の先、定年後は日本中のうまい蕎麦を食べ歩くのが夢なほどの蕎麦好きで、普段はうどんなんかには目もくれないのに、なぜか水沢うどんだけは子供の頃から大好物である。
お気に入りの店は「田丸屋」、別にすべての店を食べ尽くしたわけではないが、今から10年近く前になるか、水上温泉の帰りに立ち寄って、そのうまさの虜になり、以来、水沢うどんはそこに決めている。今回も当然、そこで昼食を済ませてから、チェックインと目論んでいたのだが、なんと施設改装とかで2週間の休業の真っ最中。ついてない時はこんなものか、仕方なく飛び込んだ別の店も、決してまずいわけではなかったのだが、心は満たされない(笑)。
4年前のちょうど同じような時期に初めて岸権に泊まった時、行く日は快晴だったのに、一夜明けたら、一面の雪景色になっていて、帰りに大難儀したことがある。スキー場としても名高い草津ほどではないが、やはり寒さは厳しい。雪も目に付き、伊香保の観光地としてはまず第一のグリーン牧場は、この前来た時は子供が大喜びしたのだが、あの時は初秋の1番いい気候の時、今回は素通りである。そして温泉街の一番とばくちに、目指す松本楼はあった。
うっかり通り過ぎてしまったくらい、入り口は狭いが、建物はやはり現代風の立派なものである。玄関横には、今流行りの足湯、チェックインの時間より早めに着いてしまったが、快く迎えてくれた。待つこと20分ほどで部屋に案内される、なるほどきれいな部屋である。
一休みして、まずは風呂へ。2階が女性用、最上階の8階が男性用で翌朝入れ替わるシステム。子供を連れて、8階に乗り込むとさすがにほとんど人もいない。まずは温泉に行ったら欠かせない効能書きのチェック、2階は掛け流し、8階は循環と明記されていることに好感した。数年前に、偽装問題で揺れた伊香保だけにこういう姿勢はいい。伊香保には従来からのにごり湯「黄金の湯」と平成になって湧出した「しろがねの湯」という2つの源泉があり、松本楼は両方を引いていて、黄金の湯は8階の方も循環とは思えないくらいに気持ちよく温まった、循環じゃないのかなぁ。子供の遊び道具がある温泉、さらにベビーバスまである温泉は初めて見た、おかげで1才になったばかりの下の子まで、あとで妻と一緒に温泉を堪能できた。
温泉旅行といえば、風呂と食事である。が食事の方は正直、期待していなかった。なにしろ値段が値段である。ところがである、よかったですよぅ、品数も味も大満足。上州牛はさすがに出なかったが、豚肉を使った鍋が1人ずつに出たが絶品だった。卵アレルギーの上の子には、カレーやハンバーグを用意してくれ、これも美味かった。だいぶ大食らいなってきた子供が、ああいうときになると、興奮しているのかほとんど食べない、おかげでこちとらは食べすぎになってしまった。妻はデザートのないことに不満をもらしていたが、それは欲張りすぎというものだろう。
朝はバイキング、これを嫌う人は意外に多いが、朝の弱い筆者は逆に旅行先の朝食はこれに限る。みんな平均的で特筆するものはない。ただ、筆者がただの豆腐と勘違いして危うく醤油をぶっかけそうになった杏仁プリンは美味かったと思う。
朝食後、一休みしてからでも風呂を堪能できるのがレイトチェックアウトのありがたいところ。せっかく来て、肝心の掛け流しの方に入らなければ、なんの為の温泉かわからない。すでに床の清掃が始まっていたが、気にせず入ってきた。疲れを癒すのは、やはりこれが一番だろう。ちなみに寝ぼすけ筆者には全く縁のない企画だが、毎朝6時よりここでなめこ汁が振舞われているとのこと、朝の苦にならない方は是非出掛けてはいかがだろうか。
エステと中国式整体(要はマッサージ)もある。こういうものがあること自体、温泉の堕落と批判する識者もいるが、筆者は温泉に来たらマッサージと決めている。点数稼ぎに妻にプレゼントしたエステの方は「至福のひとときだった」と感謝されたが、筆者の受けた整体とやらはただゴリゴリ力強くもまれるばかりであまり感心しなかった。
帰りは榛名湖に寄ろうかと思ったが、その無謀さにすぐ気づいて引き返し、一緒に行った義母が聞き込んできた温泉街名物石段近くあるというとんかつ屋にもかなり心惹かれたが結局、腹の虫との相談の結果、断念。次回の楽しみにまわすことにし、帰路に着いた。
ちなみに宿の館内案内の中にオススメの水沢うどん屋として思いっきり田丸屋の名が記されていたのには、またまた悔しさがよみがえってきてしまったが、まぁ一言でで言えば、まぁいい旅行をさせていただきました、というところですな。
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