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2008年9月14日 (日)

過ぎ去りし夏

9月という月は、筆者が齢を1つ重ねる月である。誕生日が待ち遠しい、1番1年で好きな月が、9月だったのはいつくらいまでだったか・・・。また1つ無為に年をとってからの、最初のブログ、タイトルはなにやら感傷的であるが、単なる今年の筆者の夏休み回顧録であります(笑)。

8月20日から1週間、夏休みをとった。独身時代は、そんな時は目一杯、国内旅行に勤しむのが、他に趣味のなにもない筆者の何よりの楽しみであったが、体力、金力、環境、もろもろの事情により、最近ではそうもいかなくなってしまった。それでも今夏は、新婚旅行以来の久々の3泊旅行を計画した。そして、これはたまたまであるが、五輪の野球もたっぷり楽しめる日程・・・のはずだったが、これについてはもう、語ることは何もない。

休暇2日目に、長男の幼稚園の盆踊りがあった。昨年もたまたま休日で、見に行ったが、今年も休みなのでまた足を運んだ(と言っても隣の公園でやるのだから、足を運ぶなどというご大層なものでもないが)。昨年は全く参加せず、母親の所にベッタリ張り付いていた我が息子も、1年経つと、どうやら人並みに踊れるようになっていた。それはそれで安心したのだが、この大会、夕立が予想されるとかで、急遽時間が1時間ほど繰り上げられた。実際、終わってほぼ同時くらいに、すさまじい雨となったのだが、今思うと、何かを暗示してたのかなぁ・・・。

そしていよいよお待ちかねの旅行。昨年の秋は母親の70歳の祝いの旅行をしたが、今年は父親の77歳、更にはこの年までやり抜いた自分の会社をこの6月で閉めた退職祝いを兼ねた旅行となった。祖父が道楽で始めたような借金だらけの会社を引き継いでから40年余り、なんとか人様や我々子供達に迷惑がかからない形で大団円させた苦労には、我が父親のことながら、敬意を表する。旅行など生来、大嫌いで、趣味が合わんと長年、母親を嘆かせていたのだが、さすがに今回は思うところがあったのか、当初の2泊の予定をどうせなら、もう1泊と言い出したのには驚いたが、そんなのはお安い御用。ただ、慌てて、休暇申請を1日追加させられた弟は、少々迷惑だったかもしれない。場所はまだ1歳半の筆者の次男が、あまり遠出は無理と判断して、日光那須方面にした。これなら東北自動車道でアクセスは便利だし、あの辺は子供を遊ばせる所には事欠かないし、なんといっても涼しかろう。避暑だ、避暑!

ところが、結果と言えば4日間、ひたすら雨にたたられ続けたのにも恐れ入ったが、なんと言っても避暑どころか、肌寒いとしか言い様のない気温には参った。実家から引っ張りだして来た袖なし、短パンなど、まるでお呼びでなく、念のためと1枚だけ持参した長袖をひたすら着続ける羽目になってしまった。それになにより腹立たしかったのは、その間、埼玉、東京まで快適な気温だったらしいこと、チェッ!

まぁ、それはともかく、最初の宿(急遽追加の宿)は日光湯元の「湯守釜屋」。ちょっと古いガイドだと釜屋旅館と記されている、数年前に改名して、正式名称は「湯守釜屋旅館」らしい。車から降り立つと、プンと鼻につく硫黄の匂い、これをかぐと、ああ温泉に来たなと思う人も多いのではないか。当方もそのクチ、だから筆者は草津が大好きなのである。

ここは以前から、目をつけてはいたのだが、昨年友人が泊まって、なかなかよかったとの報告だったので、決めた。偉そうな書き方をするが、評価としては中の上。徹底したサービス削減で、部屋へ荷物を運んでくれることもないし、仲居が現れてお茶一杯入れに来るわけでもない。それはそれで、1つのポリシーだと思うし、必要以上に、客間にスタッフが足を運ばず、客のプライベートを邪魔しないというのは、最近のステータスになりつつあるらしい。ただ、洗面所に前日の客が残していったと思われる使い古しのタオルが放置されていたのはいかがなものか。

ただ、湯守を名乗るだけあって湯はいい、食事もきどらない山の幸を中心としたもので、おいしかったと思う。ちなみに食事は大広間、朝のバイキングは食べるものがあまりなかった。宿の近くには、今流行りの足湯。これもいい、是非お試しあれ。その横に「つるのや塩羊羹本舗」、16時には早々に閉店、後は翌日の予約を電話で受けるだけという人気店。友人に是非買ってきてくれと頼まれ、買って自分も食べたが確かに美味い。特に一口タイプ12個入り1910円は予約しない限り、入手不能と思うべし。店の対応ははっきり言って気持ちいいものではないが、まぁ気にしなければいいレベルだ。

翌日、戦場ヶ原も中禅寺湖も東照宮も雨では用なし。ただあまり期待しないで寄った中禅寺湖横の自然博物館は案外よかった。また、東照宮通りで寄った湯葉料理店(名前、忘れちゃった、意味ないよね)も湯葉料理を有難がる世間の風評がとんと、理解できない筆者の認識を少し改めさせるような旨さであった。

後の2泊に選んだのは「湯守田中屋」、偶然両宿とも湯守を名乗っているが、むろん無関係である。以前、塩原に行った時に、前を通った記憶があったが、実際行ってみると、温泉街のとばくちの道路沿いに存在していた。

実は釜屋の印象があまり残っていないのは、1泊と2泊という単純な差もあるのだろうが、田中屋が筆者はすごく気に入ってしまったから。食事処が炉辺焼きというのが、まずいい。川魚や野菜、ダンゴが焼きたてで目の前で出来上がる。刺身類がほとんど出ないのも逆に好感が持てる、山の宿でわざわざマグロなど出す必要など、どこにもない。食事処の前には、採れたてのトマト、きゅうりが食べ放題。風呂上りに食べるとこれがまた旨い。朝食はハーフバイキング、これも釜屋よりは遥かによかった。

翌日も雨、困った挙句、宿に割引券があったので「SLランド」なるところへ行ってみたが、これは大失敗。割引券を使って1000円ほど取られたが、ほとんどサギに近い。1Fに鉄道模型が走っているが、地元の鉄博で見事なジオラマを見慣れている当方にしてみればなんじゃいな、というシロモノ。それはともかく、2Fより上は鉄道の匂いはほとんどせず、目の錯覚を利用した展示物や、怖がりの筆者ですら冷笑せざるを得ないお化け屋敷、デパートの屋上によくあるような電車の真似モノに乗せてみれば、まともに動かないものが続出・・・。あきれ果てて、出ると雨で行くところがないと見えて、続々と車が入ってくる。よっぽど止めた方がいいですよ、と言ってやりたかったが、そこまでの営業妨害も出来ずに帰ってきたが、あの建物がなぜ、SLランドと名乗っているのか、とんと理解ができなかった。名前につられて、特に鉄道ファンがうっかり足を踏み入れてしまったら、怒りすら覚えることになりかねないので、ご用心を。

その後、雨でもなんとか大丈夫そうな「那須サファリパーク」に回ったが、こちらはなかなか楽しめた。ああいうところは子供から大人まで楽しめるからいい、当方も初の体験であったが、あの臨場感と迫力はややクセになった。今度富士の方にも行ってみたいとマジで思ったもの。中に入るのはバスでもマイカーでもOKだが、心置きなく楽しむのには、やはりバスをオススメする。同乗した大学生の集団も大はしゃぎであったが、女の子の言葉の乱れと、下着が丸見えでもなんら頓着しない羞恥心の欠如には、心が暗くなってしまった。

夕食は3日目にし、やっと個室の食事。本来の目的である父の祝いがようやくできることになった。前日の炉辺焼きとは一転の雰囲気だったが、那須牛に川魚、刺身も白身が少々、山菜のてんぷらももちろん揚げたて。2日間手打ちのソバとうどんが交代で出たが、うどんの方がおいしかったのは、ソバ好きの筆者には皮肉だった。

肝心の風呂について触れなくてはなるまい。初日とは一転した単純泉だったが、肌にサラッとして気持ちよかった。館内の展望風呂もいいが、道を挟んだ向こう側にある露天風呂をオススメする。宿泊者専用で、時間帯によっては貸切風呂になる、20段ほどの階段を下る方は温度もちょうどよく、いくらでも入っていられる。運がよかったのか、筆者は2日間とも、ほとんど貸切状態、父や弟と久しぶりにゆっくり会話も楽しめた。

だが、ここの売りはなんといっても日帰り客にも開放されている320段の階段を下った所にある天然露天風呂。女性専用1つに、混浴3つ、そのうち1つは川が増水したら、埋まってしまうというまさに自然の風呂。ここに入らず田中屋に来た意味はない、はずであったが・・・。

お恥ずかしながら告白する、入っとらんのです。連泊しながら、なんたる不覚。いろいろあって、帰る日の朝にようやく、チャレンジしようと途中までは行ったのだが、とても朝食時間に間に合わないことを悟り、引き返したのが運のツキ。きつい階段のぼりにすっかり疲れてしまい、再チャレンジする意欲を失って帰って来てしまった。ちなみに、老両親はハナからチャレンジする気がなく、妻は初日の夕方1人で行ったが、薄暗くて気持ち悪いとこれまた、途中て引き返してきてしまった。結局入ったのは弟1人だが、その弟も風呂のことより「疲れた」という感想しか言わない体たらく。これはとにかく、いずれもう1度ここには来なくてはなるまい、なにやら借りを作ったような気持ちで宿を後にすることになってしまった。

部屋はとれなくて、和洋室になってしまったが、和室部分が狭くあまりオススメはしないが、その他の部分は大満足。20代後半とお見受けした担当の仲居さんの接客態度も好感が持て、これは好みの問題になろうが、筆者はほっとかれ放しより、多少はかまってくれた方がいいなと思った。ちなみに釜屋は1泊14000円、田中屋は17800円と13800円、妥当かなという気はした。田中屋は当初予定していた日程(3週間前)だったら、2000円ほど安かったから、それは残念だった。そうそう、田中屋飲泉できますよ。

帰りもとうとう雨、りんどう湖ファミリー牧場に未練たらしく、入口の前まで行ってみたが、結局断念。昼食を摂って、そのまま解散、帰宅とあいなった。そして、休暇最終日も1日雨、もともとこの日はゴロ寝日と決めていたから、まぁ文句はないのだが、それにしてもここまで雨にたたられた休暇は久しぶりでござりました・・・。

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