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2009年2月

2009年2月25日 (水)

ある1日

普段は火曜日は出勤なのだが、今日はたまたま休みになった。ところが、こんな時に限って「健康診断」があるという。仕事でもないのに、あんな所まで行くのは面倒の一言なのだが、昨年から受診が完全義務化され(それまでは人間ドックを受講すれば、それで代用となり、ここ数年、筆者は自分の会社で健康診断を受診したことがなかった。だってあんなの受けたって受けなくたって同じだと思いません?)なにやらガチャガチャ言われるのもうるさいので、しぶしぶ足を運んだ。

年始から胃の調子が悪く、先日は生まれて初めて胃カメラなるものを飲んだ。その関係で2度も血液検査を受けさせられたのだが、今日もまたそれがあるのが憂鬱。1ヶ月足らずの間に3回も血を抜かれるのは痛いわ気分は悪いわで、全くありがたくないのだが、どうしようもない。苦痛な時間を30分ほど過ごして、プライベートでは立ち寄りたくもない場所からとっとと立ち去った筆者が足を運んだのは近くのラーメン屋「ラーメン創房 一茎草」。

この店が仕事場近くにオープンして半年以上経っただろうか。化学調味料を一切使わないのが売りのようなのだが、時間が合わずなかなか立ち寄ることができない。それでもラーメン好きの筆者としては興味深々、仕事前に無理やり立ち寄ったことが2回あるのだが、朝食を摂った後に寄ったこともあったのか、あまり美味いとは正直思わなかったのだが、午後8時の閉店後も定休日の月曜日も黙々と仕込みや試作を続ける店主の姿を度々目撃したものである。

そしていよいよ出来に自信を深めたのか、この年明けから年中無休、夜11時まで営業に切り替わった。今日は心おきなく立ち寄ってみたのだが、過去2度の時にはいた店主の姿はなかったが、確かに前2回より美味くなっているように筆者には思えた。今日は塩を頼んだのだが、おいしい醤油ラーメン(とんこつ醤油ではなく昔ながらの醤油味!)との出会いに飢えている筆者としては、今度は醤油に挑戦してみたいと思った。おいしい醤油ラーメンをご存知の方、是非教えて下さい。

検査ということで、朝食を抜いていた筆者がラーメン一杯で店を出たのは、もう1つの好物蕎麦も食おうと思っていたから。帰り道に大宮駅前のそごうに寄ったのは紀伊国屋で本を物色したかったのと、この食堂街に入っている「永坂更科」で久しぶりに蕎麦を食べたかったからだ。

永坂更科は東京の麻布十番に本店がある老舗。そちらの方には何度も足を運んだことがあるのだが、そごう店は初めてである。久々の蕎麦に心弾ませなんと「茶蕎麦」と「生粉打ち蕎麦」と2枚も頼んでしまった(食いすぎだよね)のだが、待つこと10分弱、待望の茶蕎麦を口に運んだ途端、愕然とした。全くコシがない、明らかな茹で過ぎ、悲しい思いで流し込んで、次の生粉打ちに期待をかけたのだが・・・今度は茹でが足りない、芯が残っているほどの堅さ、堅め好きの筆者でもこれはいただけない。

何年か前に本店が「行ってはいけない名店」に取り上げられているのを見た。すっかりその時点で足が遠のいていたので、その時はフーンと思っただけだったが、今日支店とは言え、久しぶりに来てみて、納得せざるを得なかった。たまたまなのか、支店だからかは知らないが、これはひど過ぎる。もう2度と来るかと思いを強く胸に秘め、店を後にした。

何冊か本を仕入れた後、髪を切りに行く。切ってもらいながら、目の前に流れているニュースを見ていると「4月18日に首相主催の観桜会が一万人の招待客を招いて実施」という記事が流れて来たのには驚いた。この時期に桜が見られるところが東京にあるんかいな・・・ということが驚きだったのでは無論なく(笑)予算はもうさすがに成立しているであろう、この時期まであの人はまだ首相でいるつもりなのかという驚きである。もっとも記事には「首相」としか書いてなかったから、あの方個人じゃなく、誰が首相でも実施ということなのかね、ワッハッハッ。

夜はWBCの強化試合。それにしても先日の練習試合2連戦では、ジャイアンツはひどい目に合った。確かに早くもトップギアに近い状態にある日本を代表するプレーヤー達相手では、文字通り役者が違っていたと言ってしまえばそれまでにしても、東野、西村、栂野、金刃ら今年一軍でバリバリ投げてもらわなければ困る連中が、いいところなく滅多打ちをくらう惨状には、相手ベンチに座る原監督もさぞ内心複雑な思いだったに違いない。

それはともかく、宮崎での2試合といい、今日の試合といい、よくお客が入っていた。前回は本番の1次リーグでもスタンドには閑古鳥が鳴いていて、当時代表だったロッテの西岡剛が怒っていたのを思い出したが、それとはまさに対照的。期待の高まりが肌で感じられるが、それだけに無様な戦いをした時の、反動もまた大変なことになるという予感を否が応でも感じざるを得なかった。

試合結果そのものはどうでもいい、オーストラリア当たりを相手にモタモタされても困ってしまう。明らかにWBC球への適応に苦しんでいたダルビッシュや往年のクロマティの霊が乗り移ったかのように、内野ゴロを打ち続けるイチローを早くも不安視する声もあるが、所詮、本番はまだ先なのである。

気になるのは、ここ3試合スタメンにほとんど変化がないこと。大勝負に向けて、最終的にはこれというスタイルを決めなくてはならないことは当たり前なのだが、今はまだ逆にいろいろなことを試すべき時ではないのだろうか。

ただでさえ、こういう一発勝負の試合では博打が打てなくなり、起用する選手が固定化され、せっかく一流どころを集めても控え選手がなかなか活用されない、いやできない傾向がある。いざという時に、いかに一流プレーヤーとは言え実戦から遠ざかっては、出せる結果も出せなくなるのは当然だろう。無駄駒、死に駒を作っている余裕など全くないことくらい、原監督も百も承知だとは思うが、それにしてもスタメン固定が余りにも早すぎるような気がするが、いかがなものであろうか?

今頃、麻生首相とオバマ大統領との初の日米首脳会談が行われているはずである。新大統領になって招かれた初の外国首脳ということで、意気揚々と麻生はホワイトハウスに乗り込んでいるのかもしれないが、足元では留守中は我々に任せろとばかりに側近、幹部達が珍言、明言を連発している。それにご本人はこれを契機に政権浮揚と意気込んでいるのだろうが、客観的に見て、どう見てもそう遠くない将来に間違いなく、首相の座から退くことになる人物が、首脳会談を行う意義とはなんなのか。かつて、退陣を明らかにした後、日程が決まっていたという理由だけで森喜朗が米露を相次いで訪問して、大顰蹙を買ったことがあったが、口の軽いあのお方が調子に乗って、またなにやら安請け合いをして来なければいいのだが・・・。

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2009年2月18日 (水)

お先真っ暗

それにしても不思議で仕方ないのだが、あの人達は本当に、昨日の時点で今日の顛末を予測できなかったのだろうか?今日辞めるくらいなら、昨日辞めた方が遥かにマシだったことは、誰の目にも明らかではないか。クリントン米国務長官が来日して、華やかな外交を繰り広げている最中、足元で進行している事態の醜悪さには、もはや怒りのぶちまけどころすらわからなくなる。

安倍、福田とお粗末な政権を2つも続けて見せられて、うんざりしていたところに、とうとう極めつけの政権が出て来たのにはもはや「恐れ入りました」としか言い様がない。中川某がひどいのは言うまでもないが、とにかく救いがないのは、諸悪の根源が他ならぬ内閣総理大臣麻生太郎その人にあるということ、今の政権の混乱、政局の混迷はすべてこの人に端を発していることを否定できる人は、もはや自民党でもほとんどいないだろう。麻生が辞めない限り、もう物事がどうにもならないところまで来てしまっている。

が、麻生は辞めない、当面は。しかしどうやら辞める気にはなったらしい。中川の後任を補充せず、与謝野馨の兼務にしたことがそのサインである。財務相という閣内最重要ポストを、理由はどうあれ補充しなかったということは、事実上政権維持の意欲がないという証拠、予算成立と同時にお引取りになるということだ。

その後はどうなるか、野党と予算と引き換えに解散という取引をする気はないらしい、というかなんとしても解散を1日でも先送りするというのが自民党の今や最優先課題。だからやるんでしょうなぁ、総裁選を。恥ずかしげもなく、堂々と!今政治空白を作るときではないと、事ある毎に、偉そうに叫んでる割に、こういう「空白」にはとんと無頓着な連中の集まりなのである。そして新総理総裁のご祝儀相場で人気が高いうちにあわよくばと・・・ワッハッハッ。

まぁ笑うしかないが、自民党は本気でそう考えているだろう。本当なら諦めて民主党以下の野党連合に政権を渡し、小沢選挙管理内閣の下で解散というのが筋なのだが、今更そんな殊勝なことを言うくらいなら、とっくにやっているだろうし、あとはさすがにもうこれ以上はお付き合いできんと公明党がケツをまくればだが、まぁそれもほとんど可能性0。かくして前回の総選挙から4年足らずの間に、とうとう5人目の首相が誕生することになる。そしてその人物は巷間言われていた野田聖子や小池百合子といった「目くらましマダム」ではなく、どうやら今日、枢要ポストを一身で兼務することになったあの人ではないだろうか。

あまりにも低レベルな人物を並べ立て、もはや国民に完全に見限られつつある自民党としては

「ちょっと待ってください、ウチにはまだこんなマシな・・・いや素晴らしい政治家がいるんです。」

と言えそうな、どうやら唯一に近い政治家・・・らしい。ご本人もそれなりの覚悟と信念と憂国の情をお持ちらしい。そんなの政治家として当たり前だって、ほぅそれは承っておきましょうか(笑)。

それはともかく、今日ご当人は記者団の質問に

「能力はともかく、体力には自信がある。」

とのたまっていたが、それはウソ。能力をうんぬんする気はないが、病気をしてから、この人から精気というものを感じなくなった。体調が本当にいいとはどうしても思えない。こんな人を首相にしたら、ただでさえ元気のない我が国と国民が余計元気を失ってしまう・・・というのは半分冗談だが、この人を見ていると今は亡き橋本龍太郎をどうしても彷彿としてしまう。政策通として、財政規律を重んじるあまり、不況の最中、消費税率UPを決定事項として忠実に実行してしまって、経済をどん底に叩き落としたあの橋龍のまったく融通のきかない生真面目さがどうしてもタブってしまうのは筆者が岡目八目過ぎるのだろうか。

そして対する野党である。この一連の流れを為す術も無く、ただ眺めて、外野から遠吠えしているしかないのだろうか?まぁそれ以外にない、情けないことながら。ただ、与謝野内閣(あっ、はっきり書いちゃった)が誕生したら、即刻参院で問責決議案を出しなさい。えっなんにもしてない内閣を問責するなんていくらなんでも無茶苦茶だって?いいえ、問責の理由はあります。

「ここまで政権という公的なものを私して、自らの都合で弄んで来た自民党プラス公明党政権そのものへの問責。」

これしかない。これを突きつけて、審議を全部ボイコットしてみなさいよ、勝ち目は絶対にあると思うけどな。

でも「お利口な優等生」揃いの民主党にこんな荒業を期待することが既に夢物語。かくしてサミットには、のこのこ外相あたりに「復権」してそうな安倍晋三でも連れて、与謝野が参加。政局はズルズルとなんの転機もなく、9月の任期切れ選挙まで結局このまま、ア~ア。

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2009年2月17日 (火)

全員集合

WBC日本代表が宮崎に集結、ついに「侍JAPAN」が正式に始動した。イチロー、松坂、藤川、ダルビッシュ、田中そしてガッツ小笠原といった錚々たる顔ぶれが、同じユニフォームでグランド狭しと動き回っている姿はやはり、壮観の一言である。

彼らの目標はただ1つ、前回に続く「連続世界一」であることは言うまでもない、それを目標にみな自ら望んで、ここに集まったメンバーなのである。

しかし、そんなチームの周辺は騒がしい。この個性あふれる、しかし紛れもない「寄せ集めチーム」を束ねる存在としての原辰徳の力量には常に?マークがつけられ、前回優勝の立役者イチローのワンマンチームと化しており、原以下首脳陣にこの「実力者」を制御する力がなく、その前途は多難なのだと言う。

2年連続セ優勝監督の原もみくびられたものである。かつて天皇と呼ばれて、国鉄スワローズに「君臨」した金田正一は

「監督を監督した選手はあいつだけ。」

と言われたそうだが、イチローもまさか、そこまでのぼせ上がってはいないだろう。

だいたい

「プロ野球チームに『チームワーク』なんて甘っちょろい言葉はない。チームワークなんて勝利の後からついてくるものだ。」

という言葉もあるくらいで、まして各チームで主力を張り、メジャーでブイブイ言わせている連中が、ハイハイと尻尾を振って首脳陣に擦り寄ってくるなんていうことが、幻想そのものである。そんな連中の手綱をいかにして引くかは、首脳陣の力量ということになるのだが、さぁお手並み拝見である。

差し当たっては、集まった33人の選手を28人に絞るというのがまずは課題。

「このチームはまだ始動ではない、あくまで選考の段階。」

という原の言葉を選手達は肝に銘じとくべきだ。

ただ、投手は13人、捕手も3人入れると山田、伊東両コーチが言っているから、すると野手は12人しか入れない計算になる。投手の投球制限があり、また北京でも痛い目に合った延長戦タイブレーク方式が採用されるとなると、どうしても投手の数が欲しくなるのはやむを得ないのだが、野手の層の薄さに泣いた北京の悪夢が生々しいだけに、厳しい選考を余儀なくされる。

「醜態」というのまさにああいうことを言うのだろう。共産党の小池晃は言った。

「私も10年医者をやっていますが、風邪薬を飲んであんなになった人は見たことありません。酒飲んで、ああなった人はたくさん見てますが。」

聞いていた記者団爆笑、この言葉がすべてを物語っているだろう。

中川昭一という政治家の酒癖の悪さにはかねて「定評」があったが、あんな重要な国際会議の舞台でも「遺憾なく」発揮されてしまうと、さすがに開いた口がふさがらない。本人の自覚がないのは論外だが、あんな状態の奴を大切な記者会見に出してはまずいというくらいのまともな判断のできる人間が、周囲に全くいなかったのだろうか?そして、あの記者会見は世界各国に報道、配信された。そのことがどういう意味を持つのか、中川本人も麻生首相も本当に理解できないのだろうか。

進退を伺いに官邸に現れた中川に麻生が言った言葉は

「早く風邪を治すように。」

だったそうだ。この首相にしてこの閣僚、もっとも叱責したら、あんたに言われたくないと逆ねじをくらわされると、思ったのかもしれないが。

呆れた野党が参院で問責決議案を出すと言ったら、平然と「無視する」と自民党サイドは言ってるらしいが、どうやらこの政党にもまともな判断能力がある人はいないようだ。まぁ、やれるものならやってみなさいよ。早晩辞任に追い込まれる人をなんの成算もなく庇ったしっぺ返しがどんなものか、安倍の前例を見ればわかりそうなものだけどねぇ。

それに野党も閣僚の問責なんてまどろっこしいことしてないで、もう内閣そのものの問責をドーンと出しなさいよ。理由なんて山ほどあるでしょ、相手は予算案も成立してないのに、もう補正予算だとか寝言言ってる連中だよ。なんとか少しでも解散の隙を作らないように、懸命になんかしているような「ポーズ」をとってるだけじゃないか。これ以上、こんな馬鹿げた政権に付き合わされるのは、ごめんだよ。この内閣倒せないようじゃ、野党の存在価値なんてはっきり言ってもうないぜ!

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2009年2月15日 (日)

最後のアダ花

「稀代の政局師」小泉純一郎の最後の大勝負であろうか?突如飛び出した麻生批判は電撃のごとく駆け巡り、ワイドショーもこぞって彼の発言を取り上げ、永田町は一時は騒然とした雰囲気に包まれた。

言ってることが間違っているとは思えない。就任以来の麻生の迷走ぶりは、目を覆うばかりだし、小泉政権下で枢要なポジションを占め続け、またその流れで現在の地位を占める麻生が、どの面下げてあんなことを言えるのかというのは、既に指摘した通りだし、国民の多くが反対しているものを、無理矢理再可決までして強行する価値があるのかという言い分にもうなづける。どういうつもりで書いたかは知らないが、予算関連法案に2/3条項はそぐわないとした、かつての寄稿文の存在まで蒸し返され、もはやボロボロである。

小泉という人物は、自民党では完全に異端児である。かつては、少なくとも森政権下で派閥の会長になるまでは、歯に絹着せぬ言動で、大勢に一刺ししてみせてくれたものだ。その意味で、久々に昔の姿を思い出したのかとも思うが、しかしこの結末は小沢一郎が看破したように

「大したことにはならない。」

その一言である。

もともと、世間が裏読みしているほど、深い思惑があっての発言とは思えない。一枚看板であった「郵政民営化」に今更四の五の言う麻生にムカついての暴発というのが本当のところではないか。小泉にしてみれば、飼い犬に手を噛まれたように心境だったかもしれない。

もし、本当に狙いがあってのことだとしたら、現実を知らないとしか言い様がない。既に引退を表明し、本来なら今頃は、既に隠居生活に入っていた身である。かつての人気には及びもつかないものの、今だに世論調査で次期首相にふさわしい政治家のトップに名の上がる人物であり、「小泉チルドレン」を始めとした自民党の一部には、尚も隠然たる影響力があるとされるが、去って行く人物の仕掛けに踊るような間抜けな政治家がそんなにいるとは思えない。現に昨秋の総裁選で「小池支持」を明言しながら、全くその行方に影響を及ぼさなかった現実が既に、それを雄弁に物語っているではないか。

まして、である。懸命に自民党も麻生も逃げ回っているが、どんなにあがいても9月には総選挙になる。苦戦が伝えられる自民党ではあるが、と言って今更民主党に鞍替えできるわけもなく、新党を立ち上げるだけのパワーもあるまい。どんなにつらくても自民党で選挙をやるしかない以上、もしこの期に及んで党に造反すれば、どんな末路になるか、それを知らしめたのは、他ならぬ前回選挙での小泉自身であった。本人は今更、もう出られまいが、再議決の際の本会議で、小泉に殉じて欠席する議員が1人でもいれば、おなぐさみということである。

むしろ今回の騒動で浮き彫りになったのは、深刻な永田町の役者不足である。小泉が、どれほどの政治家なのかは知らないが、もはや確実に過去の人に過ぎない元首相の一言に、なんでここまで右往左往しなければならないのか。マスコミも蜂の巣をつついたような騒ぎとなり、もっと哀れなのは反対党たる民主党までうろたえていたことだ。

それにしても、民主党の小泉アレルギーも深刻である。まぁ確かにあそこまで手ひどい目に合わされたのだから無理ないのかもしれないが・・・。小沢の言うとおり、今回は完全な対岸の火事。傷つくのは「あちら(自民党)」とばかりに泰然としていればいいのに、やれ、前回もそう思っていたらあっという間に「小泉劇場」に飲み込まれてしまった。このままではまた、4年前の再現だと大騒ぎし出す輩は出るわ、今日は菅直人が街頭で、小泉はキングメーカー狙い、そんなことを許していかんと叫んでいたらしい。

少し落ち着いたらどうだろう。4年前と今は全く状況が違う。繰り返そう、小泉純一郎はもう過去の人、まもなく国会議員でもなくなる。引退を撤回して、自らの持論と功績(?)を守る為、先頭に立って麻生と一戦交えるというならまだしも、もうそんな気はさらさらないだろう。そして、4年前小泉の言葉に踊って、自民党に圧倒的多数を与えてしまったことに疑問と反省を抱いている国民は決して少なくない。小泉という「水鳥の羽音」に、ここまで怯え、騒いでいるということは、自らの無為無策を天下にさらしているようなものだ。

もう1つ、オバマアメリカ新政権のクリントン国務長官との会談を巡るドタバタもいただけない。筆者はアメリカが嫌いだし、アメリカの高官がやって来ると、モミ手をしながら駆けつける我が国の指導者連を見るのも情けないとも思うのだが、それでも日米関係を否定して、日本が成り立って行けると考えることは残念ながら出来ない。

小沢はこの半年以内に首相になる確率が極めて高くなっている政治家である。今回、クリントン側から会談を申し入れて来たという事実は、アメリカもその可能性を十分認めているということに他ならない。小沢はアメリカ嫌いという評もあるが、それはたぶん間違っている。彼の今のポーズは自民党内閣の外交姿勢に対する野党第一党党首としての立ち位置に過ぎない。自民党幹事長として、海部政権を切り盛りした経験を持つ彼が、日米関係を軽視するわけがない。

そんな彼の政権が、もう手の届くところまで来ているのだとしたら、オバマ政権の実力者クリントンとの会談を拒否するなんてことは、あまりにもナンセンスだ。地方遊説を理由に断ったとも伝えられるが、確かに選挙に勝たねば、元も子もないのであるが、つくづく、小沢という人物は田中角栄の弟子なんだな、と思わざるを得ない。物事の優先順位を間違っては困る。また、麻生より先に会談させろとゴネたとも伝えられるが、現首相を差し置いて、野党党首と会談するなんて非礼が相手だって出来るわけがないことくらい、まさか承知していないわけではないだろう。訳のわからんことを言って、いたずらに相手を困らせたり、不快にさせたりして、外交上プラスになることが1つでもあるとはとても思えないのだが、こういうところが「小沢は本当に首相になる気があるのか」と思わせるのだろう。とにもかくにも会談が実現することになってよかった。普通の人間関係でも同じかもしれないが、「顔つなぎ」というものは外交において決して疎かに出来るものではないのだから。

ところで今日(というかもう昨日か)はセントバレンタインデー、いいおっさんになってしまった今はもちろん、過去においてもおよそ縁のないイベントであるが、それにしても、ということは、まだ2月も中旬ってことなんだよね。にも関わらずこの生暖かさはなんだい?寒いより暖かい方がいいにしても、それにしても・・・ねぇ。

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2009年2月 9日 (月)

ある土曜日

この前の土曜日は、上の息子の幼稚園の「お楽しみ会=学芸会」があった。昨年はお遊戯を披露してくれたが、今年は劇だった。

親に似て、引っ込み思案の内弁慶、なかなか友達の中に入って遊ぶことができないらしいのだが、なぜかこの劇の練習では大張り切りだそうで、先生がびっくりしていたと聞いて、楽しみにして行ったのだが・・・。

本番に弱いのもやっぱり親譲りか(苦笑)、でもいい、なんだかんだ言っても、奴は奴なりに成長してくれているのだから。親として、彼をいかにサポートして行くことができるのか、こちらも日々勉強していかなくてはならないということを改めて考えさせられた。

その日の夜、偶然あるテレビ番組を見た。「伝説のスポーツ名勝負~いま明かされる舞台裏の真実」と題されたこの番組で、あの「10.19」が取り上げられていた。「事実は小説より奇なり」という言葉があるが、この試合こそは、それを地で行った試合だったろう。

1988年、当時無敵を誇った西武ライオンズを怒涛の勢いで追い込んだ近鉄バッファローズはダブルヘッダーで組まれた対ロッテオリオンズ最終2連戦を連勝すれば、奇跡の逆転優勝を成し遂げられる。しかしそんな近鉄に立ちはだかったのは、相手たるロッテだけではなかった。「ルール」という名の無機質な文章、そこに書かれていることは非情だった。曰く

・ダブルヘッダー第一試合は延長戦なし、九回打ち切り。

・第二試合は延長12回まで、ただし試合時間4時間を越えた場合、新たなイニングには入らない。

この2つのルールを作った人達は恐らく、そんなに深く考えては作らなかったはずだ。現在ではほぼ死滅したこの「ダブルヘッダー」というシステムは、あの88年当時でも既にめずらしい存在になっていた。はっきり言えば消化試合を少しでも早くこなしてしまう為のものになっていた。だからこそ、経費や1日に2試合戦う選手達のコンディションも考慮して、あんなルールになったのだろう。

それが消化試合どころが、その年の雌雄を決する重大な舞台となり、この「時間ルール」がこの10.19というドラマを生み出す最高のアイテムと化すのだから本当に現実というものは人間のちっぽけな思惑や思考など全く及びもつかないものであることを痛感せざるを得ない。

それにしても・・・である。この試合はかれこれもう20年以上前の出来事であり、その結末がどうなったかということもわかっている。にも関わらず、筆者はVTRに引き寄せられてしまった。凄い、としか言い様のない2試合だった。どんな腕のいい脚本家でも、高名な小説家でも、あの試合のあらすじは絶対に書けまい。近鉄の戦いぶりはもはや感動的と言っていい。しかし、今回改めて感じたのは相手のロッテのプロとしての意地と誇りを賭けた戦いの素晴らしさである。

実は当日の相手ということだけではなく、ロッテはこのドラマを生み出す大きな立役者だった。と言うのも、この前日まで、ロッテは対近鉄戦に7連敗(だったと思う、ひょっとしたら9連敗だったかな、すみません、ここのところの記憶はあやふやです)。近鉄怒涛の追撃の功労者になってしまっていたのである。

シーズン最下位は既に決定、前日までまことに不甲斐ない試合を繰り返していたロッテの突如覚醒したかのような戦いぶりに、近鉄ファンの筆者はラジオにかじりつきながら(テレビ中継やってるの知らんかったのです・・・)、本当に頭に来ていたのだが、しかし普段閑古鳥が泣いている本拠地を、突然敵のファンに占拠され、その勝利をほとんど期待もされず、まさに針のムシロ状態にも関わらず、それを正面から受け止め、戦い抜いたロッテ選手達の精神力には、今更ながら拍手を送りたい気持ちになった。いや、当時もそういう気持ちが全くなかったわけではなかったのだが、その思いに水を差したのが例の有藤通世ロッテ監督の今流で言えば「KY抗議」だったのである。

約10分に渡るあの抗議は無慈悲にも、近鉄の最後のチャンスを奪い去った。球場中から沸き起こる「帰れコール」をものともせず、セカンドベースで頑張りぬいた有藤は当時も今も旧近鉄ファンの怨嗟の的になっているのだが、実は今回、筆者は恐らく初めて問題のプレーを見た。見た感想は

「なんでこれが抗議の対象になるの?」

の一言、完全なアウトである。驚いたのは番組内でコメントしていた有藤本人が

「あれはアウト。」

とあっさり認めていたことである。なら、なぜという当然の疑問に対して有藤の答えは

「仰木さんが出てきて、もういいだろうみたいなことを言って来た。それにカチンと来たんだ。」

・・・。

あの時、長引く有藤の抗議に「抗議」するかのように仰木彬近鉄監督がベンチを出た。しかし、あれはたまりかねて出て行ったという雰囲気が濃厚であった。が、有藤はあれがなければ、引いていたと言う。もし、本当にそんな子供じみた理由で、近鉄の貴重な時間が失われたのだとしたら・・・、有藤はこれからも旧近鉄ファンの軽蔑を受けて生きていくしかないだろう。

この試合は大阪ローカルでしか中継がなく、従って新聞のTV欄にも全く記載されていなかった。それがまさに「世論」の後押しから突如として全国放送され、30%を超える視聴率をとった。そして今年、あれだけ栄耀栄華を謳歌したジャイアンツ戦の地上波放送がついに、身内の日テレからも大幅に削られることになった。これも時代の流れなのか、いや所詮はジャイアンツの身から出たサビゆえなのか。

そしてもう1つ、この伝説の試合の語り部として、仰木さんの姿がなかったという現実がやはり、たまらなく切なかった。

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2009年2月 7日 (土)

もはや、これまで・・・だな

人はみな、小さい頃から

「ウソをついてはいけない、ウソをつくことはよくないことなのだ。」

と教えられて育って来た。恐らくそれには、1人の例外もないだろう。「ウソつきは泥棒の始まり」という言葉もあるくらいだ。

にも関わらず、いざ社会に出ると「ウソをつかない=正直」なことが、実は意外なほどに冷たい扱いを受けることがままある。

「正直者がバカを見る」「バカ正直」

という言葉には、明らかに嘲りの響きがある。

正直者がバカを見る世の中が、正しいどうかはさて置き、立場や状況をわきまえずに、ただ正直に自分の気持ちを口にするというのもいかがものであろうか。

「私はもともと、郵政民営化に反対だった。」

これは昨日の衆院予算委員会での麻生太郎の発言。

「それを言っちゃぁ、おしまいよ。」

今は亡き名優、渥美清扮する寅さんの名台詞が、どこからか聞こえて来るようである。

小泉政権下で党政調会長、総務相そして外相と重用され続けた麻生だが、彼が小泉の政策の信奉者、支持者だったとは言い難い。例の郵政解散の際も、最後は引っ込んだものの、解散反対を主張しているし、首相になった後も国会で

「私は小泉改革にどちらかと言えば反対した立場。」

と答弁しているのも聞いた。

その意味で、彼は自分の正直な思いを口にしたのだろうが、それにしても今の自分がそんなことを言ったら、どんなリアクションが起こるかくらいは、考えられなかったのだろうか?

言うまでもないが、参院での多数を失いながらも、とにもかくにも自民党が今日まで政権を維持できているのは、かれこれ4年近く前に、「郵政民営化」を旗印にして獲得した、衆院で2/3以上を占める圧倒的多数の賜物である。それがなければ、とうの昔に衆院は解散になっており、今も自民党が政権の座にいられたかどうか、まして麻生が現在の地位に就けたかどうかは、極めて疑わしい。

まして、麻生は1度は反対を表明したかもしれないが、結局は解散詔書に閣僚の一員として署名し、またその後も、郵政民営化法案が再提出された際も、閣僚としてサインをしているのである。どの面下げて、「実は反対でした」と言えるのだろう。現在総裁として自民党のトップであり、また国政の最高責任者たる麻生が、それを否定したら、現在の政権の存立意義そのものがおかしくなってしまうではないか。

むろん1度口に出し、決まってしまえばいつまでも、その政策にとらわれ続けなくてはならないのか、という反論もあろうが、少なくとも、その後1度も民意を問うこともないままに、トップがそんなことを言うことは、あの選挙は何だったんだと言われても反論できまい。

「あの時、郵政民営化担当大臣は竹中平蔵氏だったことを忘れてもらっては困る。私は単に、総務大臣をしていたに過ぎない。」

とも言ったそうだが、これは年金番号制度の導入を菅直人のせいにして、顰蹙を買った安倍晋三の発言を彷彿とさせる。なんともまぁ、軽いというか無責任な連中である。

今日明日にも内閣が倒れることはないだろうが、それでも、麻生太郎の首相としての命運は、この発言で事実上尽きたと言えるだろう。就任以来、数々の迷走、失言を繰り返して来た麻生だが、この発言は致命的、国民の彼に対する不信は決定的なものになり、そしてまた、自民党内の彼への求心力をも、完全に低下させることになった。予算を引き換えに引くか、それとも野党が参院で問責決議案を上程、可決するのをきっかけにするか、どちらにしても退陣は時間の問題となったのではないか。

筆者はまさかと思っていたが、これで麻生以外の首相の下での解散総選挙が現実味を帯びてきた。つまり、もう1度自民党は総裁選をやることになることになるのだ。「野田聖子首相」や「小池百合子首相」が本当に誕生するかもしれない。「小沢一郎代表」よりは明らかに見栄えがよさそうな、この人事が自民党の起死回生になるか?

答えはノー、どんな奴が出て来たとしても、さすがに選挙も経ずに5人目の首相登場は、国民に受け入れられはしないだろうし、その前に、今の状況での総裁選は何より当の自民党内に、修復し難い亀裂を生じさせる可能性は決して小さくないだろう。

いよいよ事態は最終段階を迎えようとしている。

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2009年2月 5日 (木)

「小沢一郎」はどこにいる?

2009年度予算案を審議する衆院予算委員会が始まった。民主党は前代表で現副代表の前原誠司をトップバッターに馬淵澄夫、長妻昭そして菅直人と自慢の論客を勢ぞろいさせ、政府に切りこんで行った。前原は麻生の政治姿勢を

「やるやる詐欺。」

と決め付け、麻生も色をなして反論、委員会室は一時騒然となったそうだが、筆者がたまたまテレビをつけた時には、すでに馬淵の出番になっていた。得意の道路問題で、金子国交相をキリキリ舞いさせた馬淵に対して、長妻の質問はやや空回り気味。前段の消えた年金問題で

「これは国家不信を国民に植え付けている重大な問題、国家の危機なんですよ。」

と叫んだ姿には共感したが、その言葉は聞き飽きたと言わんばかりに麻生も舛添厚労相も反応は鈍く、後段の天下り問題では省庁あっせんの天下りだけを禁止しても、実効性がないと追及したが

「1度退官して、民間人になった方について政府や出身官庁がとやかく言うことは、きわめてむずかしい。」

といなされてしまった。この問題の容易ならざる根の深さは浮き彫りにしたものの、実際の対応策は極めてむずかしい現実を見せ付けられた形になった。

トリを務めた菅の登場時には、委員会室の空気はほとんどケンカ腰。小泉以来、歴代の首相に舌鋒鋭く迫る菅に対する自民党の嫌悪感が、露骨に現れた形となり、菅とは様々な因縁から犬猿の仲である土屋某の再三に渡る野次がなんとも聞き苦しく、議事進行を妨げていたのは、大自民党もここまで落ちたかとの思いを新たにした。

前原がなにやら言い放ったシーンは筆者は見ていないのだが、前原と言えば、代表の座を追われてからすっかり不貞腐れ、小沢執行部の一角に席を置きながら、事あるごとに小沢のやり方、方針を批判していた男で、「自民党寄り」とはっきり目されていた人物である。その前原が、国会という場で麻生にケンカを売ったという事実は、もはや両者はっきり臨戦態勢、もう選挙で白黒つけるしかないという状況に陥っている現実をまざまさと見せ付ける形になった。かつての自民党には、それが国民のニーズと見て取れば、旧社会党あるいは共産党の政策すら時には、大胆に取り入れてみせる懐の深さがあった。しかし、今やそんな雰囲気はかけらもなく、ただお互いにののしりあっているだけ。民主党の政策に耳を傾ける価値が全くないとは思えないのだが、あいつらの政策なんて意地でも検討しないという姿勢がありあり。政治家の質が落ちたのか、自民党に余裕がなくなったのか、それとも民主党が大人気ないのか・・・。

その民主党である。この頼りない野党第一党をしかし、なんとか政権の座に押し上げて、政権交代を成し遂げる以外、我が国の再生はないと信じている筆者ではあるのだが、その思いが揺らぐことがあるのも、正直事実である。

亀井静香が「麻生と自民党を追い詰める最後のチャンス」と位置づけたこの通常国会、しかしそこに、民主党代表小沢一郎の姿が見えない。いや、なにやら記者会見等でボソボソしゃべり、地方周りをしては

「もうすぐ選挙だ。」

と狼老人よろしく、懲りもせずぶち上げていることは知っている。しかし小沢という人は当たり前のことだが、「国会議員」が職業であり、かつ「野党第一党党首」であり、自ら政権交代をぶちあげている以上、「次期内閣総理大臣候補」なのである。選挙に勝つ為のドサ周りが、党首としての重要な仕事であることは認める。しかし、彼の第一の「仕事場」は間違いなく国会であり、またそうあるべきなのである。その最終決戦たる通常国会の舞台に小沢の姿がどこにもない。

麻生首相の施政方針演説に対する代表質問は野党第一党党首としての見せ場であり、また次期首相を狙う小沢にとってはある意味、国民に対する「逆施政方針演説」ともなるべき、重大な舞台だったはずである。なのに、そこに立ったのは幹事長の鳩山由紀夫、更に民主党は2番手の質問者になんと田中真紀子を送った。いかに統一会派を組んでいるとは言え、党員でもない一無所属議員をあの重要な場に送り込んだ民主党及び小沢の判断がどうにも理解できない。

小沢は自ら「生来の口下手」を公言するある意味、稀有な政治家である。国会の論戦を好まないことも知られている。しかし、今はもうそんなことを言っている場合でも、立場でもないことは、今更言うまでもないだろう。この期に及んで

「あの人、本当に首相になる気があるのだろうか?」

と反対党どころか、身内からも声が上がる野党第一党党首なんて、まぁその可能性が限りなく0だった55年体制下の旧社会党委員長はいざ知らず、他には古今東西聞いたこともない。議論がめんどくさいのか、健康がすぐれないのかはどうかは知らないが、あまりにも無責任かつ自らの置かれた状況を知らな過ぎると言わざるを得ない。

小沢の首相への就任意欲を問われた菅は(なんで本人じゃなく、この人に聞くのかも、よくわからないのだが)

「もしそんなこと(選挙に勝っても、小沢が首相にならず、他の人物が就任する)が起こったとすれば、最大の公約違反。政権は絶対にもたない。」

と言下に言い切ったという、全くもってごもっともな判断である。

その一方でこんな声も聞こえるという。

「そりゃやるよ、やらざるを得ないよ。でもあの人のことだ、一年も経って、民主党政権の道筋がついたと判断すればサッサと辞めるよ。そういう人なんだから。」

もしそれが本当だとしたら、安倍や福田の投げ出しとなにが違うのだ。そんな不真面目な人物を首相にする為に、貴重な、たった一票しかない自分の参政権を民主党に投じなければならないのか。なら止めて、自民党に入れればいいって・・・それができりゃ苦労しない。えっ、あんたの一票でなにが変わると思っているんだ、そんなに熱くなるなよって、それを言っちゃお終いなんだけどね・・・。

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2009年2月 3日 (火)

球春到来

ついこの間まで、やれ年末だ正月だとバタバタしていたような気がしていたのだが、1月という月はなにか瞬く間に過ぎていってしまい、あっという間に2月。プロ野球12球団は1日に一斉にキャンプイン、いよいよまた、野球の季節が始まった。

昨日のスポーツ主要4紙のうち、日刊を除く3紙がジャイアンツの大型ルーキー大田泰示を一面に取り上げた。ジャイアンツに久々に現れた華のあるスター候補かもしれない。だが、考えてみれば、大田は甲子園出場もなく、昨年のドラフト直前になってにわかに脚光を浴び始めた感が強い。それがここまで騒がれながらのキャンプインとなったのは実は「松井効果」もしれない。

松井秀喜が去って、早いものでもう7年。その間、彼の代名詞ともなった「背番号55」は一時期を除いて欠番扱いになっていた。その封印を解かせた大田という選手はどれほどの選手なのか、ファンはそんな形で大田に興味を持っているような気がする。だが、それでもいい。プロは注目されてなんぼ、彼がマスコミやファンを宮崎に引き寄せてくれることは、本人にもチームにも決してマイナスにはならないはずだ。

もう1人の注目は原辰徳監督その人だ。ジャイアンツとWBCの監督という過酷すぎる二足のわらじを履くことになった彼の一挙手一投足はしばらく注目を集め続けることになる。WBC代表候補のキャンプインまで、もう2週間を切った。各地のキャンプ地で代表候補達がキャンプ初日とは思えないような動きを見せているという。みんな気合が入っている、その意気、よしである。原にとってもいくら時間があっても足りない日々の始まりである。

10年間、エースとしてチームの大黒柱であり続けた上原浩治の姿はもう宮崎にはない。昨年、選手会長に就任し、チームを牽引して行くはずだった二岡智宏も、生え抜き野手最年長だった清水隆行も新天地へと去って行った。キャンプ開始前日の1月31日、原は集まった選手を前に

「昨年までの2連覇は忘れよう、このメンバーを礎に、今年から5連覇を目指す。」

と訴えた、その意気また、よしである。生まれ変わろうとしている今年のジャイアンツの中で、注目選手を1人挙げろと言われたら筆者はためらうことなくこの男の名を挙げる。

「辻内崇伸、21歳、4年目、ポジション投手」

である。辻内も鳴り物入りで入団して来た選手である。だが、ケガに泣き、ここまで泣かず飛ばずのプロ野球人生を送って来た。ヒジの手術から2年、そろそろ眠れる大器が目を覚ましてもいい時期だし、また目を覚ましてもらわなければ困る。

内海哲也とグライシンガー以外は横一線の競争と言われる今年の先発陣、まずは二軍からなどとは考えずに、辻内には一気にここへ殴りこみをかけるぐらいの意気込みを見せて欲しい、チャンスは充分あると思う。今年から背番号が15から39に「降格」になったが、永久欠番の間に挟まれたこの番号は、ジャイアンツでは決していい番号とは言えない。筆者は辻内の為には、むしろよかったと思っている。

とにかく筆者は辻内のあの見るからに負けん気の強そうな面構えが大好きなのだ。是非、今年を背番号39が東京ドームのマウンドで躍動する「辻内元年」にしてもらいたい、期待してまっせ!

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