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2009年4月

2009年4月28日 (火)

先発は気楽な稼業と来たもんだ?

牛、鳥と来てついに豚である。長年、自分達を食い荒らし続けた人類に対する鳥獣類の復讐・・・などと言うつもりはないが、「衛生」「除菌」そして「殺菌」へとエスカレートしていく一方の現代社会への痛烈なしっぺ返しの様相が濃い。怖い話である。

はて、今は何月だったっけな、と思わずカレンダーを見直してしまうような光景である。セリーグの貯金を独り占めする現在のジャイアンツではあるが、異常なまでに酷使されているリリーフ陣の頑張りの賜物であることは、言うまでもない。開幕してから、まだ1月も経っていないのに、繰り広げられている光景は、はやシーズン終盤、胸突き八丁の正念場といった風情である。当然の成り行きとして、早くもリリーフ陣は息切れ、崩壊の兆しが出て来ている、当たり前である。もっともこれは当方だけではなく、中日の岩瀬などは、土曜日に亀井にサヨナラホームランを打たれた時が7連投目だったそうな、とにかく異常である。

いつの頃からか、当たり前のように定着したプロ野球投手の「分業制」。野村克也に

「プロ野球の革命。」

とまで言わしめた「JFK」の登場で、それはいよいよ極まった感がある。

とにかく、6回までにリードを奪えば、あとは鉄壁の3投手がガッチリ締めて、相手に反撃の隙を与えない。9回を戦う間に、敵より1点でも多く、得点を挙げれば勝つことができるのが、野球というゲームのはずだったのに、それより3イニングも短い間に勝負をかけなくてはならなくなった相手チームは、いわばハンディキャップマッチを強いられているようなものである。後ろを充実させない限り、現代野球で勝利はない、他球団垂涎の的だった「JFK」は結果、各チームをリリーフ陣の充実に狂奔させることとなった。

ジャイアンツは06年西武の守護神豊田清を、更に08年には横浜のクローザーM・クルーンを迎え入れた。そして高橋尚成、上原浩治という先発投手を一時的に配置転換するという荒業もし、山口哲也、越智大祐という自前のセットアッパーも育て上げた。それだけではない、原監督が「鉄人」と呼ぶロングリリーフOKの西村健太朗が居て、ロッテ時代はJFKの向こうを張って、「YFK」トリオの一角を担ったベテラン藤田宗一を獲り、それでも飽き足らずに今シーズンは日本ハムからストッパーM中村を獲得した。豊田、クルーンそして中村と100セーブ以上を記録した投手が同時に在籍するという前代未聞の事態が現出し、かくして今やジャイアンツは、ほんの少し前まで、リリーフ陣の貧弱さに泣いていたのが嘘のような、分厚い布陣となった。

それが、今の快進撃の原動力になっているのは、もう繰り返すまでもないのだが、はて・・・なのである。現実には西村、中村は不調で機能せず、藤田も往年の力はなく、今やワンポイントが精一杯なのであるが、それでも山口、越智、豊田そしてクルーンの4人がフル回転して、チームを支えてきた。だが、その中で1番頑丈そうだったクローザーのクルーンが戦線離脱、他の3人も明らかに疲労困憊、おいおいまだ4月、シーズンは始まったばかりなのである。

ところで、現在のプロ野球は6連戦システムであり、従って先発投手は6枚いるというのが定説になっている。筆者もそれを当然のことと受け入れていたのだが、現在のジャイアンツの先発投手はS・グライシンガー、内海哲也、高橋尚成、東野峻、福田聡志と5人しかいない。当然足りないわけで、一昨日はグライシンガー、そして先々週は高橋が中4日でいって撃沈した。なんでこんな時期から先発を「酷使」しなくてならんのだと、昨年までなら原を批判したところなのだが、今年から趣旨替えした。きっかけは前監督堀内恒夫の著「バカでエースがつとまるか」を読んだことである。

内容は前のコラムでも引用した。その趣旨は

「今の先発投手はあまりにも優遇されていないか、いやだらしなさすぎないか。」

ということにつきる。かつてのエース達のように、完投するのが当たり前、場合によっては中1日で今度はリリーフなんていう時代に戻れと言っているのではない。メジャーの先発投手は中4日100球で回っている、ところがこちらでは中6日、それも100球あたりでフーフー言っている。5回を投げればまぁ試合は作ったとの評価で、あとはリリーフさんよろしくで風呂場へ直行なんて、あまりに甘すぎないだろうか。後の4回をなんとかすべく、リリーバー達は連日のように登板を余儀なくされ、たまに失敗すれば、それこそ罪人のように責めたてられるのである。これではリリーバー達もたまったものではないだろう。

火曜日に完投して、リリーフ陣を休ませたグライシンガーはともかく、内海、福田、東野の3人は若さの割りに降板が早すぎる。先発した以上、7回を投げるのは最低の義務と思って欲しい。いや、投げる意思はあるが、投げさせてもらえないという言い訳はむろん通用しない。自分のピッチングがだらしないという証明にしかならないのだから。

もっとも首脳陣にも我慢が足りないのも事実。先発が頼りないからリリーバーの負担が増えるのか、リリーバーに頼るから先発が育たないのかは、鶏が先か、卵が先かみたいな議論になってしまうのだが、JFKを擁した阪神もエース井川慶がいなくなったという事情もあるが、ロクな先発投手がいなかった。不安定な先発を見るに忍びず、自慢のリリーフ陣に手を伸ばしたくなるのは、わからないでもないが、ペナントレースが4月ひと月の短期決戦でもあるまいし、半年の長丁場をとても乗り切れない。昨年の阪神の驚くべき失速ぶりをまさか、見忘れたわけではあるまい。「明日はわが身」では困るのである。

ただでさえ手薄な先発陣から高橋が離脱。代わって野間口貴彦を上げるつもりだったようだが、思わぬアクシデントでいったん延期。何事もなければ、週の後半には戦列に加わってくることにはなろうが、更にゴンザレスあたりの補充も考えなくてはならないにしても、とにかく先発陣は踏ん張るしかない、中4日がたまに回ってきたくらいで悲鳴を上げているようでは困るぜ!と熱くゲキをとばしておこう。

にわかにふって湧いた形の千葉ロッテマリーンズの本拠地移転騒動は傍目から見ていて、よくわからない。ボビー・バレンタイン監督の今期限りの退任が、早々に決定しながらのシーズン突入という異例の事態がやはり、ごたつきの原因なのだろうか。チームもなにか歯車のかみ合わない戦いを繰り返している。ボビーファンとしては、事態が変な方向に進むことなく、彼に日本での最後のシーズンを飾って欲しいと願うばかりである。

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2009年4月27日 (月)

歓声なき勝利

昨日投開票が行われた名古屋市長選挙は、河村たかし前衆院議員の圧勝と終わった。千葉、秋田両県知事選で完敗を喫した民主党としては、3連敗を免れる貴重な勝利となった。これを機に、いよいよ反転攻勢、党内の空気は盛り上が・・・る雰囲気は全くない。

今回はいろいろ意味で、民主党の名物男であった河村の圧倒的知名度と、4年前の総選挙でも、揺らぐことのなかったほどの強固な民主党の牙城である名古屋での選挙ゆえの勝利に過ぎない。これで流れが変わるなどとおめでたいことを言っているのは、今や小沢続投の唯一最大の支援者となった鳩山由紀夫だけであり、党内の空気は全く白けきっている、もちろん国民もである。いや、鳩山とて本気で言っているわけではないだろう。

千葉も秋田も民主系の候補は前知事からの後継指名を受けながら、勝てなかった。前知事のお墨付きが、必ずしも有利に働くとは限らないが、2人の知事はいずれも、決して石持て追われるような形で去る知事ではなかった。むろん、千葉は当選した候補が、今回の河村のように圧倒的知名度を誇っていたし、秋田は地元の事情から野党が分裂していた。が、それでも「あの事件」が起こる前であったら、民主系の候補が勝っていたような気がしてならない。

「民主党代表のポストにも次期首相の座にもなんの未練もない。私の悲願は次期総選挙で政権交代を実現することであり、私の進退の判断基準は、その一点しかない。」

こう言い続けていたはずの小沢一郎が、実際には全然それとは反対のことをやり続けている。国民からは冷ややかな視線を浴び続け、党内からも説明責任をと言われても、もはや語る言葉もなく、半ば強引に再開した得意の「地方行脚」とやらも、結局コソコソと身内を回ってお茶を濁しているに過ぎない。小沢は今、どういう見通しを持って、行動しているのだろうか、筆者には全くわからない。

今回の検察の一連の動きは確かにひどい。ここまで政治的意図を露骨にした捜査は長い東京地検特捜部の歴史の中にもないであろう。目的はとにかく小沢を傷つけること、その一点であり、その目的を達成した今となっては、後のことなど、どうでもいいという態度に終始している。小沢周辺に対する捜査も、その後全く進展せず、一時は小沢より悪質、場合によっては本人の立件も、とすら噂された「二階ルート」など、もはや雲散霧消の気配。要するに、そんな程度のネタしか握っていないにも関わらず、あの時期に強制捜査に突っ込んだと検察の姿勢は、本来もっと批判されてしかるべきだろう。しかし、その批判が国民から起こってくるとしたら、それは小沢が辞任した後だろう。万事休す、その一言である。

自民党にとって、今回の敗戦は織り込み済、痛くも痒くもないだろう。むしろ、ここで勝ちでもしようものなら、さすがにこれは小沢への最終通告になったろうから、かえって自民党にとってまずいことになったかもしれない。今や自民党にとって小沢は最大の「守り神」と言っても過言ではない、彼が居座り続ければ、続けるほど、自民党は政権維持に近づけるのである。逆に言えば、大喜びしている河村には申し訳ないが、彼の勝利は民主党の大勢にとって「迷惑」だった・・・と言ってはさすがに失礼か。

更に、民主党にとってまずいのは、今や「小沢辞任」が形勢再逆転の切り札には、もはやならなそうなこと。不思議なもので、あれだけ口を開けば、物議を醸し、世の中を呆れさせる発言を繰り返していた麻生太郎が、小沢がけつまずいてからというもの、すっかり「大人しく」なった。そしてなりふり構わぬ経済対策や例の北朝鮮のミサイル騒動の際の「毅然たる対応」がそれなりに、国民の支持を得始めている気配がある。ただ、小沢の不人気だけで、相対的に麻生が浮かび上がっているだけでは、なさそうなのだ。

あのミサイル騒動は明らかに、意識的に過剰反応をして、国民の危機感をあおった形跡が濃厚だが、それでも現実にああいうわけのわからん国家が、すぐ隣にあるということを、国民も改めて認識せざるを得なかったわけで、これに対する野党陣営の対応がなんとも頼りないものだったことも、麻生と自民党に得点を稼がせる結果となった。

それでも民主党の反攻は、小沢に去ってもらうことが、その第1歩とならざるを得ない。だが、去ってもらったとして、その後の代表をどうやって登場させるかが、実は意外な難問だ。まさか小沢に後継指名してもらうわけにもいかず、代表選をやるゆとりが果たしてあるか?落とし所は恐らく「岡田克也」しかないのだが、さぁそこまでどうやって持って行くか、代表選を告示したが、候補は岡田1人だった、という図式が1番いいのだろうが、あまりにも見え透いているとの批判は出かねない。

そして、「岡田代表」が決まったとして、幹事長以下の執行部の選任も容易ではない。とにかく今の小沢執行部には、ほとんど民主党のオールキャストが集っており、彼らは1度は小沢続投でゴーサインを出しているのだから、小沢が辞めるなら、当然一連托生となるのが筋だ。厳密に言えば、岡田も前原誠司も小沢の下の副代表なのだから、原理原則を言えば、彼らすら出られなくなるのだが、そこまで否定すると、もはや人がいなくなってしまう。だが、現幹事長の鳩山、それに菅直人、輿石東両代表代行は小沢と共に去るしかないだろう。菅あたりは、かつての中曽根よろしく、素早く体をかわして、岡田執行部への居座りを目論んでいる節があるが、それはさすがにずうずうしい。ただ、彼らの他に幹事長として選挙を仕切れる人物がいるのだろうか?一時期、小沢の幹事長就任というウルトラCもささやかれたが、これは国民の顰蹙を買うだけだろう。すると、仙谷、野田、枝野、まさか「困った時の黄門様」で渡部恒三・・・・?まぁとにかく、民主党反攻の道は険しい。

「今日は最悪の展開、折り合いが全くつかなかった。」

これが、昨日のフローラSで1番人気ミクロコスモスをぶっ飛ばした後の武豊のコメント。最悪の展開、不利があって残念、わからない・・・もう聞き飽きた。よくも恥ずかしげもなく、毎週、同じような能のないコメントを出し続けられるものである。最悪の展開の中で、なんとかしようと、少なくても努力するのが一流騎手ではないのか。あまりに無為無策、第一人者としての誇りはもう、彼にはないのだろうか。

「いつまでもあると思うな、人気と騎乗依頼。」

である。ここまで毎週のようにファンの、そして関係者の期待を裏切り続けては、有力馬の騎乗依頼など早晩なくなるだろう。彼に残された時間は本当にもう残りわずか、だが、その自覚はどうやら武にはなさそうである。グッドラック、今や筆者にはこれしかもう、彼に送る言葉は見当たらない・・・。

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2009年4月21日 (火)

土俵際

あまりにも浮かれすぎて、昨日触れるのを忘れてしまったのだが、イチローの日本人最多安打記録更新は改めて偉業である。これまでの記録保持者である張本勲の目の前で颯爽と決めるあたりはさすが、役者である。思わぬアクシデントで出遅れてしまったが、9年連続200本安打という大記録に向けて好発進、これからの活躍に期待したい。

昨日の皐月賞後、武豊騎手の「コメント」が波紋を呼んだ。

「みなさんも見て、もうおわかりでしょうけど、この馬には(距離が)長すぎますよ。」

???・・・橋口弘次郎調教師をして

「この馬でダービーを勝てなかったら、もうどうやってダービーを勝ったらいいかわからない。」

とまで言わしめたリーチザクラウンにとって、皐月賞の2000mは長いと言うのである。ということは当然、2400mのダービーなんてお呼びでないということになる。気性の難しい馬とは聞いていたが、今まで距離適性うんぬんなどという言葉は、武騎手本人からも、周囲からも、そして報道からも聞こえてきたことがない。それがいかに惨敗の後とは言え、唐突に鞍上の口から出てくるとはどういうことなのか。自身のブログでは例によって

「順調、絶好調。」

とアピールしながら、手の平を返したような発言は、当然戸惑いや反発、そして一部には共感の声を巻き起こすこととなった。正直、筆者も突然何を言い出したんだと、目を疑ったが、その一方で、本当にこんなことを言ったのかという思いも、浮かんでいた。このコメントはラジオNIKKEIのホームページに載っていたのだが、不思議なことに他のメディアでは、そういう発言になっていないからだ。

そして今日、ギャロップ、サンスポ、スポニチあたりを確認してみたが

「みなさんも見てもうおわかりだと思いますが、この馬は逃げなきゃダメですよ。」

というコメントでほぼ一致していた。更に帰宅後、ネットを開いてみると、なんとNIKKEIのHPから距離適性に関するコメントが、バッサリ削除されているではないか。昨日の皐月賞で実況アナがゴール直前に

「また、安藤勝己だ!(実際に勝ったのは、言うまでなく岩田康誠)」

と絶叫するという大失態を演じていたが、それに続く誤報、ということなのだろうか。まぁ距離騒動は誤報としても、「逃げなきゃダメだということがわかったでしょう。」という少々投げやりとも聞こえるこのコメントも気になる。

リーチが大外18番枠と聞いて、とっさに97年の2冠馬サニーブライアンを思い出したのは筆者だけではないだろう。これは躊躇なく行くだろうな、と筆者は思った。そして実際、ちょうど休憩時間でワンセグで見ていた限り、リーチはイレ込みが激しく、とても抑えていける状況には見えなかった。これは遮二無二でも行くしかない、と思われたのだが・・・。実際の顛末は既にご存知の通りだ。他の行く馬がいたからか、控えることを選択し、折り合いを欠いた結果、全く見せ場もないままの惨敗である。

武のコメントは明らかに橋口師に向けられている。橋口師は、前走のきさらぎ賞前にも、控えた競馬をさせたい旨のコメントをしている。能力を過信して、気持ちよく逃げさせたら、ロジユニバースにぶっちぎりられた暮れのラジオNIKKEI賞の結果がよほどこたえたらしい。

対する武は、終始この馬の良さを殺してしまうだけという気持ちだったと思われる。結局、このギャップを埋めきることなく、レースに臨んだ結末がこれ、ということなのだろう。レース後、橋口は早々にダービーでの逃げを宣言したようだが、1度もつれた糸が、そう簡単にほぐれるかどうか・・・。

それに、はっきり言って馬や陣営のせいばかりにはしているわけにはいかないのだ。武豊の昨今の冴えない騎乗ぶりは一体どうしたのだろう。勝利数、勝率、連対率そして獲得賞金、どの数字1つとっても、そこに「武豊」が感じられるものはない。年明けから、神がかったような騎乗ぶりを見せていた横山典弘の勢いが、ここに来てピタッと止まり、差を詰めるチャンスにも関わらず、岩田、安藤、内田博幸といった面々が目立つばかり。気がつけば、すぐ後ろに福永祐一、松岡正海といった中堅どころがヒタヒタと迫ってきている。

とにかく不可解な敗北が多すぎる。昨年からずっと不利、不運そして「わからない」、しかしそれもここまで続くと、これは鞍上、つまり武豊自身になにかしらの問題があるのでは、と言わざるを得まい。安易に自分のミスを認めることは、プロとして決して正しいことではないとは思うが、しかしそれに対する対応策を本当に講じているのか、講じようとしてもできないのか、それとも本当になにもわからないままなのか。

競馬サークル内での武に対する信頼の低下が、最近目に見えてわかる。数は武豊の名前でそれなりにまだ集まっているが、騎乗馬の質が本当に落ちた。いわゆる「お手馬」といえる馬が本当に減ってしまった。そしてなにより騎乗馬が1番人気になることがめっきり減った、ファンももう「武豊」という名前に踊らなくなって来たのだ。そしてその数少ない人気馬でも勝てない・・・。

武豊の時代は終わった、ここ数年囁かれて来たこの言葉。しかし、なんと言っても武豊、そう簡単に王座を明け渡すことはないと思っていたのだが、さしも豊びいきの筆者もこの精彩のなさを見せつけられては、いよいよ今年が「Xイヤー」かと観念するしかなくなってくる。一時のように、後方待機から届かずというレースを繰り返すことはなくなったが、それでもレース展開の読みも仕掛けどころも、ペース配分にも往年の冴えが全く見られなくなってしまったのは、どういうことなのか。デビューからひたすらトップを走り続けて来た「勤続疲労」なのか、それとも達成感から「燃え尽きた」のか、それとも身体の具合でも悪いのか・・・。

思うように馬が集まらず、思うようにレースが運べず、そして思うように勝てない、その現実に1番苛立っているのは、間違いなく武豊本人だろう。が、今のまま、同じことを繰り返していても、事態が好転することはあるまい。このまま、沈没の道を歩むのか、それともどこかで反転攻勢に出るきっかけをつかめるのか、結局は本人の力次第でしかないのは言うまでもないのだが、

「重賞の武豊は迷わず切り。」

などとあちこちのブログに書かれたままじゃ、「武豊」の名がすたるんじゃないのかと思うんですがねぇ・・・。

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2009年4月20日 (月)

痛快、痛快

いやいや、とにかく痛快ですな。中日相手に見事3タテ、それも敵地ナゴヤドームでとくれば、余計である。いつまでこだわっているのだと、言われるかもしれないが、なんと言われようと今年は絶対中日だけは優勝させたくない。もっと言えば、CSにも出させたくない。とにかく、これからも中日には勝って勝って勝ちまくれ!

それにしても先週は5勝1分、今週は4勝1敗、開幕で広島にさんざんいじめられたのが、ウソみたいな絶好調ぶりである。1試合2本塁打で、復調気配かと思われた李承燁を次の試合、あっさりとスタメンから外したり、土曜日は伏兵寺内が決勝本塁打を放ったりと層の厚さも見せ付けて、早くも独走か、なんてついニマニマしてしまう。

が、浮かれてばかりもいられない。既にいろいろなところで指摘されているが、この快進撃の影で、中継ぎ、抑えの投手が相当酷使されている。移籍のM中村の調子が上がらないこともあり、越智、山口、豊田、クルーンの4人がフル回転を余儀なくされている。他球団垂涎の的であった阪神のJFKは既に解散、代わって我がチームの4人衆の時代到来と言いたいところだが、このペースで登板し続けけば、遠からずみんな潰れてしまうのは目に見えている。

リリーフ陣の充実度と先発陣の弱体度は表裏一体、宿命である。阪神もそうだったが、いい中継ぎ、抑えを持っていると、結局そちらへの依存度が高くなり、先発陣の力が付かないということになる。今のジャイアンツはただでさえ、先発が1枚足りない上に、みな安定性に欠ける連中ばかり。今日の試合もいきなり4点をもらいながら、3回しか持たなかった高橋尚成、前回アクシデントで降板した影響があったのかどうかはわからないが、中6日空けての登板で、この体たらくでは困ってしまう。

江川卓は、4人への負担を少しでも減らすには、彼らを勝ち試合限定で投げさせるしかないと言っていたが、言うは易けれどで、負け試合のロングリリーフ要員だった栂野はファーム落ち、代わって西村健太朗が上がってきたが、まだ本調子ではなさそう。中村は言うに及ばず、そうすると後はワンポイント要員の藤田だけということになる。結局は先発陣の奮起に期待するしかない。

「今の若い投手には投げたいという欲求がないのかな?先発なんて中5日も6日も空けてもらって、物足りなくないのかね?」

とはかつてのV9エース堀内恒夫前監督の言葉。そして更に

「肩は消耗品と言われれば、そうかもしれないし、メジャーの先発投手は確かに100球で降板するが、その代わり中4日で投げている。日本の投手はメジャーの優しい数字だけを取り込んで、それに甘えているんじゃないのかな?」

昔のようにガムシャラに投げ続けて、あたら投手寿命を縮めるのがいいと言っているわけではないが、という前置きの上での、この言葉、特に内海や東野にはよく聞いて欲しいと思うのだが。

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2009年4月10日 (金)

「小沢一郎」がわからない

ジャイアンツは元気のない横浜を予定通り(?)3タテ。申し訳ないが、今の横浜に躓いているようでは、お話にならない。とにかく、今の時期はどこから勝っても1勝は1勝。開幕3連戦の嫌なムードを払拭できたのはでかい。明日からはドームに戻って阪神との3連戦、タイガースも今日は負けたようだが、ジャイアンツが煮え湯を飲まされたカープを相手に、なかなか豪快な勝ちっぷりを示していたようだ。注目は日曜の第3戦にジャイアンツが誰を先発に持ってくるか、ローテーション通りなら中4日で高橋尚成だが、中継ぎで好投している栂野雅史あたりを持ってくるかどうか。

憂鬱な日々が続いている、本当にもう手の届くところまで来ていたように見えた「正当なる政権交代」が日1日遠ざかって行くのが実感できる。「経済対策」を逃げ口上に、ひたすら選挙を先送りし続けてきた麻生首相がついに堂々と「解散」を口にするようになった。

定額給付金の交付が始まった。筆者の住んでいる所ではまだだが、仕事場の地区では既に案内が来たらしく、火曜日、たまたまコピー機の近くで仕事をしていた筆者は、何人もの人に、コピーのとり方を案内する羽目になった。給付金の申請書に通帳の表紙かカードのコピーを添付する必要があるそうで、コピーなどとったこともない老人達がニコニコ顔でやって来ていた。ついこの間まで、「後期高齢者医療制度」に激怒していた人たちである。たかが2万でなんだよ、節操のない連中だと思うが人間誰しも現ナマには弱い。かくゆう筆者だって「貰わない」などという選択肢は全くない。流れは変わった、もはや敗れることはない、麻生も自民党の多くの議員連中も、その実感を日々深めているように見える。

識者からは、今回の検察の一連の捜査手順に対する疑問、批判がいくつも出ている。

「民主党が政権を獲ったら、小沢一郎が首相になったら、官僚機構は今までの既得権益を軒並み取り上げられる危険性がある。今回の小沢事務所に対する捜査は、官僚の『総意』をバックにした小沢失脚、民主党政権阻止の為の完全なる狙い撃ち。」

との指摘はうなづけなくはないが、しかし国民の批判はやっぱり、検察には向かず、小沢そして小沢を庇い続ける民主党に向いたまま。

囁かれ続ける二階俊博経済産業相周辺への強制捜査が始まれば、また流れは変わると期待している向きもあるようだが、二階は実力者なのかもしれないが、所詮は一閣僚に過ぎず、党首自らへの捜査とはインパクトが違う。それに二階辞任の先手でも打たれれば、かえって逆効果にすらなりかねず、もっと言えば、民主も自民も両方ダメと国民からソッポを向かれるだけかもしれない。

それでも小沢は居座り、いや続投意欲満々・・・らしい。先日の代表就任3周年の記者会見でも、政権交代への道筋は着実に進んでいると自信たっぷりに語ったそうだ。小沢は「裸の王様」か、それとも大逆転の秘策でもあるのか・・・。

小沢はいったんは辞意を固めたという報道がある。例の涙の続投会見で、実は本人は辞任表明するつもりだったらしいのだが、周囲が懸命におしとどめ、なんとか翻意させた。会見が予定時間よりだいぶ遅れたのは、そのせめぎあいによるものだったというのである。

皮肉なことに、小沢の「側近」あるいは「盟友」と言われている近しい人々には辞任論が強かったらしい。

「今度、民主党が政権を獲ったとしても、それは本格政権にはならない(参院で民主は単独過半数を持っておらず、社民党や国民新党との連立政権にならざるを得ない)。来る来年の参院選で単独過半数を取った暁には、堂々たる単独政権を作り、そこで小沢を登場させる。今回は辞任し、一時待機の体勢をとった方がいい。」

という論理なのだが、

「小沢さんは政権交代に賭けている。政権交代実現が、自分の政治家としての最後の使命という、あの言葉に嘘はない。」

つまり、いったん引いて、他日を期すつもりが、本人には全くないというのである。そこで鳩山由紀夫を筆頭にした「小沢続投派」が勢いを増した。

「今の我々は小沢体制で選挙をするという前提で、準備を進めている。その前提が崩れたら、もはや戦いにならない。現実問題として、選挙を仕切れるのは小沢をおいて他にいないのだ。」

菅直人は面と向かって辞任を勧めたが受け入れられず、逆に後で外向けに釈明させられる羽目になった。執行部にいながら、小沢とは一線を画す岡田克也、前原誠司の両元代表、現副代表も、ゴニョゴニョと口ごもりながら、不満をもらしただけで、結局は続投を容認してしまう。国民の厳しい声を間近に聞いて、風向きの変化を肌で感じているはずの議員連からも続投反対の声はほとんど上がらず

「言い訳に終始して、選挙に勝てるわけがない。」

とか細い声の正論はあっという間にかき消された。小沢におんぶに抱っこ、小沢にモノの言えない党の内情をここまで、あからさまにさらしては、国民の支持が逃げていくのも当然だろう。ついこないだまでの自分達を写し鏡で見ているような情勢に、自民党はただ、高笑いをしているだけである。

「選挙に勝てるか、勝てないか、私の進退の判断基準はその1点である。」

と小沢は言い続けている。党独自の情勢調査も指示したらしいが、今はまだ小沢は勝てると踏んでいるということか。あのやること為すこと、総スカンで物笑いの種だった麻生から

「補正予算に対する民主党の対応次第では解散する。」

と挑発されても、自民党から党首討論開催を嫌がらせのように提案されても、まともな対応1つできず、ただ首をすくめて、嵐が過ぎるのを待ちわびているだけにしか見えない今の状況で、本当に選挙に勝てるつもりなのだろうか。もし、「二階スキャンダル」に賭けてるのだとしたら、あれだけ非難した検察に、結局すがっているということではないか、小沢が辞めれば、それだけでまた、風向きが変わるほど、甘くはないと思うが、このまま居座っていいことがあるとはとても思えないと、前にも書いたが、どうしてその判断が出来ないのか。

「検察の横暴に屈しない。」

という論理があるらしいが、残念ながら、その主張は全く国民の心に響いていないのである。結局、なんの成算なく、メンツだけで居座りを敢行した挙句、野垂れ死にした安倍晋三の二の舞を踏もうというのか、いや野垂れ死ねればまだいいが、その前に解散されたら、もう目も当てられないことになるのではないか。小沢一郎は一体なにを考えているのか、全くわからない、本当にわからない。

今週の日曜はクラシックレース第一弾の「桜花賞」。ネットを眺めていると、今更ながら、競馬の予想サイトを開いている人の多さに驚く。馬券を買うつもりもなく、武豊騎手の勝ち負けくらいしか興味のない筆者が、予想などというおごがましいことをするつもりはないが、ブエナビスタがどういうレースをするかは注目である。断然一強の前評判が高く、筆者も敵はいないだろうとは思うが、それでもメジロドーベル、シーザリオそしてウオッカといった幾多の名牝が苦杯をなめた現実もある(まぁ、ウオッカの時は、勝ったのがダイワスカーレットだから仕方ないかもしれないが・・・)。

といって、じゃあどの馬がブエナにけたぐりを食らわせるのか、ということになると正直ねぇ・・・。さしもの豊贔屓の筆者もアイアムカミノマゴの名前を挙げる勇気はない。ブエナと初対決という未知の魅力を買って四位騎手騎乗のレッドディザイヤくらいかなぁ・・・まぁ、とにかくいいレースを期待しましょう。

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2009年4月 7日 (火)

「野球の神様」なんてやっぱりいない

「イチロー、神経性胃潰瘍で戦線離脱、故障者リスト入り。」

というニュースには驚かされた。WBCでの戦いが、どんなに選手とって過酷であったのかを、改めて思い知らされる形になった。国民注視の中で戦いで、思うようなパフォーマンスを残せないという重圧は、イチローほどのタフでプレッシャーに強い(と見える)男の神経をも蝕んでいたのである。改めて、侍ジャパンの面々に敬意を表するとともに、イチロー選手の1日も早い復帰を祈るばかりである。

そんなWBCの激闘が終了してから2週間、先週末に日本のプロ野球のペナントレースがいよいよスタートした。広島東洋カープを迎えて、3年ぶりに、本拠地東京ドームで開幕を迎えた我がジャイアンツの戦いぶりは、しかし残念ながら、お世辞にも褒められたものではなかった。試合の主導権を握りながら、それを守りきれずに逆転され、追いつかれの2敗1分。開幕3連戦で1つの勝星も挙げられなかったのは他は中日にいいようにあしらわれた横浜と、エースダルビッシュで開幕戦を落としたショックを引きずったまま、楽天に3タテされてしまった日本ハムの3チームだけであった。

いずれの試合も、じっくり観戦したわけでなく、あくまでニュースで見た限りなのだが、要は初戦はグライシンガー、2戦目はM・中村、そして3戦目はクルーンを悪者にすればいいということになる。グライシンガーの替え時が遅いと、ナベツネや滝鼻オーナーは吼えていたそうだが、この2人はよほど原辰徳が嫌いらしい。原のやること為すことにいちいちケチをつけて、うっとうしい限りなのだが、開幕投手の重みがわからないのなら、観戦になど来ない方がいいだろう。上記3人がいずれも外国籍選手であることから、ジャイアンツには「日本力」が足りない、あるいは活かしていないとか、中村、クルーンの乱調から早くも「抑え崩壊」などという論調まである。負けている以上、なにを言われても仕方ないのであるが、まぁかしましいものである。

別に昨年、開幕から5連敗し、なおかつ一時は首位チームから13ゲームも離されていたのを逆転したから、余裕をぶっこいているつもりはないが、それにしてもまだ始まったばかり、慌てる必要なんてない。中村は打たれたが、明らかに緊張していたね。まぁ仕方がない、ああいう場面で使う為に、獲った投手なんだから、また今度ということだ。クルーンはまぁ、あんなものなのかぁ。横浜時代から、決して安定性のあるクローザーではなかったが、昨年終盤からのドタバタぶりは、ちょっとひどいね。もうちょっと様子を見たいが、逆にオープン戦メロメロだった越智が、見違えるようなピッチング。豊田、山口を含めたリリーフ陣の再編は、視野に入れておいた方がいいのかもしれない。

投手ばかりが言われているが、この3連戦ははっきり言って打者の責任だよね、まぁ打てないね、いやヒットは出るけどつながらない。ただでさえ、重戦車みたいな人たちの集まりなのに、走塁ミスが加わっちゃ、どうしようもない。だからこそ、お前達がしっかりせねばどうにもなるまいということで、昨日原監督から1、2番コンビが槍玉に挙げられたんだろうが、この1番亀井、2番鈴木という並びはどうなのかな?というより昨年の大逆転劇の原動力だった「1番鈴木」をなんで替える必要があるのだろう。

アルフォンゾという選手を、結構喜んで獲っていたような気がするが、動きが悪い、守備範囲が狭いということで、開幕2戦目から早くもベンチに下げられた。一体、わざわざテストで呼んで、なにを見ていたのだろう。

投手に戻ると、西村健太朗の先発転向もうなづけない。甲子園で鳴らした投手だが、成績を見る限り、明らかに先発より後ろの方に適性があるとしか思えない。結局、調子が上がらず、開幕2軍スタートと、なんかやってることがちぐはぐのような気がしてならない。これはやはり大事な時期に監督がチームを離れたことが、影響しているのだろうか。

WBCで横浜の村田が怪我をした時、とっさに頭に浮かんだのは、実は

「横浜の開幕の相手ってどこだったっけ?」

だったのである。そして、それが中日だと気づいた時に愕然となった。

ナベツネは

「11球団が結束したおかげで、WBCで優勝できた。」

と痛烈な皮肉を浴びせていたが、いろいろなご意見はあろうが、中日のあの態度は筆者にはどうしても許せない。あんなチームがのうのうと、今年優勝するなど、俺が許しても「野球の神様」が許さない、そう思い込んでいたのだが、ところがである。

激闘の代償に4番打者を失った昨年のダントツ最下位チームは、予想通り完敗。世間の冷たい視線にも我関せず、黙々とチームを鍛え上げてきた落合中日の敵ではなかった。あいつの薄ら笑いが目に浮かんできて腹が立つ。もし、中日が優勝でもしてしまったら

「WBCにも踊らず、じっとチームを鍛え抜いた落合監督の名手腕」

などと賞賛する記事が出てくるのだろう。

そうだ、「野球の神様」なんて所詮はいないのだ。この世界は実力あるのみ、自力で落合に吠え面をかかせるしかないのだ。WBCで疲れました、チームを把握できませんでしたなんてのは、言い訳にもならない。ただ、戦うのみである。

ジャイアンツは明日から、なんと横浜戦。とにかく全力を尽くして叩きのめすのみ、ここでつまづいているようじゃ、お話にならないよ。

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