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2009年6月15日 (月)

進むも地獄、退くも地獄

昨日、投開票が行われた千葉市長選は民主推薦、社民支持の31歳の候補が当選、これで民主系は政令指定都市の首長選に3連勝となり、また衆院選前哨戦といわれる地方選3連戦のまず初戦を制することになった。

自公が擁立したのは手堅い前助役、連合千葉もこちらにつき、不戦敗の気配濃厚だったはずの民主が一転、息を吹き返したのは現職市長が収賄容疑で逮捕されてから。こうなると、前市長から受けていた後継指名も仇となり、あとは為すすべなく敗れてしまった。市議会議員を務めていたとは言え、その手腕は全く未知数である若き候補とベテランの前助役のどちらが市長にふさわしいのか、しかし時の勢いはそんな小賢しい理屈など簡単に吹っ飛ばしてしまった。

日本郵政社長人事を巡るゴタゴタをついに収拾でぎす、「盟友」であったはずの鳩山邦夫前総務相を事実上更迭せざるを得なくなった麻生太郎首相の無為無策ぶりは、いよいよ国民の麻生離れ、ひいては自民党、自公政権離れを助長した観が強い。

筆者は、鳩山の辞任を奇禍として、麻生は最後の勝負に出るかと思った、それは「内閣改造」。2月にもう1人の盟友と言われた中川昭一前財務相も辞任しており、これで閣僚の欠員が2人、補充の名目で乾坤一擲の大勝負に出ることは可能だったはずだ。が現実にはそのそぶりすら見せずに、またしても閣内の兼任人事でお茶を濁しただけ、今の麻生には人事権を発動する余裕も力もないということを、満天下に示す形となってしまった。

「改造なんてできない、下手に人事を動かして、新しい閣僚にスキャンダルでも出たら、もはや取り返しがつかない。」

「改造をして喜ぶのは、閣僚になった十何人かだけ。あとは外された奴や入り損ねた連中の恨みを買うのがオチ。」

なんて評はまだいい方で

「改造なんて意味ないよ、だって1番替わるべき人、替わって欲しい人が残るんだろ。」

などと身もふたもない声まで出る始末である。と言って、衆院議員の任期切れがもう目の前まで迫って来ているにも関わらず、今の流れでは、解散のタイミングもつかめそうもない。

言うまでもなく、首相の力の源泉は「解散権」と「人事」。しかしそのいずれをも事実上失っている麻生はもう完全に「死に体」、進退窮まったと言って差し支えないだろう。

とすれば、いよいよ「身もふたもない声」に従って麻生を替えるか。イチかバチか、座して死を待つよりはマシだろうという考えも成り立つが、前選挙後なんと「5人目の総裁=首相」を誕生させることに対する国民の非難、嘆息をかき消すだけの人材が今更見つかるとも思えない。

「こうなっては選挙はいつやっても負け。もはや、新政権を、来夏にW選挙に追い込むことを考えるしかない、そこで決戦だ。」

中川秀直元幹事長あたりは、こんな不貞腐れたセリフまで口にしている。

どっちにしても、どんなに批判を浴びようと、麻生はもはやギリギリまで選挙を引っ張るだろう、というか、それしか方法がないという方が正しいのだが。それでとにかく、もう1度民主がコケるのを待つ、無策だがそれしかない。

それともう1つ、うごめき続ける「第三極」指向の連中、つまり平沼赳夫、渡辺喜美、江田憲司と言った面々が画策する「新党勢力」に時間を少しでも与えること、これが結果的に野党、というか非自民票を分散させることにつながり、民主の足を引っ張ってくれるのではないかという淡い期待もある。現に、前哨戦第2Rの来月の静岡知事選では、渡辺をバックにした元民主党参院議員が小沢の説得をはねのけて、立候補を譲らず、事実上の分裂選挙となって、自民党を色めき立たせている。それに一時は候補を絞り込んだ共産党もこのところの支持率UPに気を良くして(微々たるもんなんだけど)、またせっせと候補者を立て始めている。こういう連中が、本心はどうだか知らんが、結局自民党の救いの神にこれまでもなって来たのは事実なのである。

とにかく、選挙まで最大引っ張ると実はまだ4ヶ月「も」ある。自民は絶対に諦めないだろう。このままの流れで10月になったら、それこそ国民の憤激に合って袋叩きにされるだろうが、それだっていいのだ。今やったってどうせ負けるんだから・・・。

プロレスラ-の三沢光晴選手が、試合中の事故で亡くなった。ジャイアント馬場61歳、ジャンボ鶴田は49歳、そして三沢選手はなんと46歳・・・「旧」全日本プロレスのエ-ス達はなぜにこんなに短命なのだろう。

10年前の馬場の死、更にはそれに続く全日の分裂騒動にすっかり嫌気がさした筆者はすっぱりプロレスファンから足を洗い、以来、三沢という人物には正直、好意は持っていなかった。が、しかしこんな悲劇的な最期を遂げてしまうなんて・・・考えられないし、信じたくもない。聞くところによると、ノアを設立し、社長に就任した後の三沢は見る影もなく太り、明らかな練習不足だったという。また、このところは体調も不良だったらしい。社長という激務を担いながらも、なおかつレスラ-としても第一線で戦い続けなければならなかった彼の心労、体力の消耗度は我々の想像を遥かに越えるものだったに違いない。受け身の天才と呼ばれ、また受け身だけはなによりも徹底的に選手に叩きこんだと言われる馬場の弟子であった三沢が試合中の事故で逝くなんて・・・正式な死因が発表されていない以上、軽率なことは書いてはいけないのだろうが、きっとそう言った要因がからみあっての悲劇だったのだろう。

「リングの上で死ねて本望だろう。」

なんて安直な言葉は絶対に送りたくない、あまりにも若く、そしてあまりにも突然過ぎる・・・。

三沢光晴選手のご冥福を心からお祈りいたします、そして三沢選手のご家族に心からお悔やみ申し上げます。

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