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2009年6月30日 (火)

本気で自分で解散しようと思ってるのか?

少し前にやっていたドリフターズによるパチンコのCMには驚かされた、長さんは実はどこかで生きているんだね(笑)。本当にそうとしか見えなかった。更に少し前にやっていたコーヒーのCMでは桑田佳祐が、植木等と歌い踊り、ジャイアント馬場と戦っていた・・・凄い世の中になったものである。

これらは無論、現代の最新技術を駆使した「合成」の産物だが、今回某コーヒーのCMで復活した「太陽にほえろ!」はなんとゴリさん(竜雷太)、殿下(小野寺昭)、テキサス(勝野洋)、ロッキー(木之元亮)の4刑事が往年の衣装を身にまとって、熱演、最年長69歳のゴリさんも含め、なんと犯人追跡の激走シーンまで見せてくれているのだ。「太陽にほえろ!」を知っている人なら、現実にこの4刑事のフォーショットはありえなかったことはわかっているのだが、それにしても録り方の妙、そしてやはり技術の助けはあるのだろうが、4人の俳優さん達の往時と変わらない雰囲気と熱演ぶりには、胸が熱くなった。テキサスなんてホント、若々しかったもんなぁ、いやいい物をみせてもらったものである。

同情する気は全くないが、それにしても麻生太郎首相の迷走ぶりはもはや憐れと言う他はない。今更ながら繰り返させてもらえば、首相の力の源泉は「人事権」と「解散権」。それを遅まきながら行使しようと、もそもそと動いてはみたものの、党内の反発が強く、全くままならない。だが、とっくに「死に体」化し、国民の支持も、党内の支持も失っていながらも、とうのご本人だけはひるむことがない。その「強靭な精神力」には、ある意味、感嘆してしまう。

とっくに退陣しててもおかしくない首相が、とにもかくにもまだ、自ら解散をしようと足掻くことが出来る理由は2つ、1つは衆院議員の任期切れがもう2ヵ月強で来てしまう事、もう1つは自己都合による4度目の総裁交代を自民党がさすがに躊躇し続けてきたことである。しかし、度重なる不手際、失言で国民の信を完全に失い、見放された首相・総裁の下で選挙を戦えば、どうなるのかは自明の利。もはやためらっている場合ではないと、自民党議員の多くがガタつき出した。かねて麻生に含むところがある中川秀直元幹事長は、ついにブログで「万歳突撃はゴメン」とはっきり本音を書いて、倒閣を宣言した。

麻生が目指したとされる党役員の交代、一部閣僚の交代、補充による内閣改造は論外である。代わりに、どんなすばらしい人物が入ったとしても(そんなのがいるとも思えないが)、それは麻生体制が続くということであり、麻生その人に国民が愛想を尽かしているのだから、全く無意味なことでしかない。

と言って、一部の強硬派が主張するように総裁選の前倒しにより、強制的に総裁を代え、その下で選挙を戦うというのもうまくいくとは思えない。その手段によって「自民党総裁」は代わっても「内閣総理大臣」は代わらない。解散権を持つのは、総裁ではなく首相、つまり麻生太郎その人のままなのである。下手をすれば、自民党は分裂、戦わずして下野の道を歩むことになりかねない。結局は、自民党の多くの衆院議員、及び次期総選挙立候補予定者はまさに、祈るような気持ちで麻生が自主的に総辞職してくれることを願うしかないのである。しかし、麻生にそのつもりは全くなさそうである、彼は現状をどう分析しているか、本当にこのままで勝機があると思っているのだろうか?不思議な人物である。

とりあえず鍵を握るのは、今週末の静岡県知事選そしてその翌週の東京都議選であることは間違いない。うがった見方ではあるが、実はこの両選挙、自民、民主とも本音は勝ちたくないという説がある。1つでも自民が勝てば、麻生降ろしのタイミングが失われ、自民は困るし、逆に民主はその方がいいと言うのである。なんとも言えないが、一面の真理はついているかもしれない。

先週、吹き荒れた「東国原旋風」はやや、ここに来て沈静化しつつあるように見えるが、しかし自民党が、あそこまで東国原に拒否反応を示したのはなぜなのだろう?この期に及んで自民党に味方しようなどという奴は、筆者にとってはもはや国賊だが、しかし自民党が本気で生き残りたいと考えているのだしたら、彼は救いの神だったかもしれない。「東国原総裁」対「鳩山代表」、国民がどう判断するかは、微妙だが、ひょっとすると劇的な形勢大逆転は起こり得たかもしれない。

日曜日に投開票された横須賀市長選は、33歳の前市議が2期目を目指した現職を接戦の末、破った。国民の間で、尚も絶大の人気を誇るとされる小泉純一郎元首相のお膝元で、彼が懸命にテコ入れした候補が敗れたのである。小泉及び一緒に現職を支持した自公が赤っ恥をかくのは、まぁどうでもいいことなのだが、問題はその現職を民主まで一緒担いでいたこと。出口調査によると、民主支持層の半数くらいが当選した前市議に流れていた由で、このことは、政権交代、「チェンジ」への期待が必ずしも、民主だけに向いているわけでなく、なにか目新しいなにかが、登場すれば、有権者はそちらに食いついてしまうようなもろい優勢に過ぎないことを如実に証明してしまった。そのなにかに、「東国原総裁」がなった可能性はあったはずである。

このままなら、政権交代は実現し、民主党を中心とした民・国・社連立政権が誕生するのは間違いないだろう、「このまま」なら・・・。岡田克也民主党幹事長は問われて、政権交代実現の可能性を50%と言った。

「60年も政権を維持して来た人々がそんな簡単に政権を放すとは思えない。まだまだいろんな仕掛けをして来ると思う。それを乗り越えて行くことが、我々の試練だ。」

東国原爆弾は投げつけられた自民党の方がビビッて避けてしまい、このままでは不発に終わりそうだが、一か八か、乗ってみようという空気がまた出てこないとは限らない。それに平沼、渡辺それに橋下などがうごめく第3極勢力が、このままなら思わぬ伸張を見せる可能性もある。そして、何より民主党が得意とする「ホップ ステップ 肉離れ」がこの土壇場で出ないと誰が保証できるだろう。

今度の衆院選はその時、運の良かった政党が勝つ、そしてその鍵は、どうやら依然として「麻生太郎」が握っているのである・・・。

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