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2007年11月11日 (日)

目指すものは?

後味の悪いシーズンだった。せっかく4年ぶりのリーグ優勝を果たしたというのに、CSの無惨な3連敗ですべて帳消しになってしまった感は否めない。

それにしてもおかしな話ではある。確かにあのCSでの無様な戦いぶりには言い訳のしようもないが、あれでレギュラーシーズンの優勝も対戦成績が11勝11敗の全くの五分であったことも、すべて無視され、あのたった3試合でやはりジャイアンツはドラゴンズに劣っている、原監督は落合監督に劣っていることにされてしまっている。当のジャイアンツにもそんな受け止め方があるやにも見えるのが情けない。

もう1度だけ、言わせてもらいたい。2007年度セントラルリーグの覇者は間違いなく、読売ジャイアンツなのである。来期、ジャイアンツの行く所には、必ずそのチャンピオンフラッグがひるがえっている、CSに敗れた事実を無視するわけにはいかないが、必要以上に卑屈になる必要もない。CSから日本シリーズまで圧倒的な強さで勝ち抜いた中日の素晴らしさは心から讃えるが、短期決戦とは勢いに乗るとこういうことにもなる。長丁場のペナントレースとは土俵が違うのだ、あえていえば「日本一」の中日より、ペナント覇者のジャイアンツとファイターズの方が上だと筆者は思っている。日本シリーズの覇者=日本一という図式はもうCS導入で崩れたのだ。ジャイアンツがこうなったから言っているのではなく、どちらが価値があるかといえば、絶対にペナントということはずっと訴え続けたつもりでいる。

そして来季である、すっきりするにはペナントもCSも堂々と勝ち抜く以外にない。しかし激戦の後というにふさわしく、ジャイアンツの現状は野戦病院の観を呈してしまっている。李、谷、二岡、高橋由、そして小笠原とバタバタ倒れ、病院に駆け込む現状はたまらなく来季への不安を感じざるを得ない。これも何度か指摘した野手レギュラー陣の高齢化の表れであり、それを脅かしカバーする若手もいない現状には強い危機感を抱く。

高橋、谷の1、2番、上原のストッパー起用。今年、原監督はなりふり構わずに、奥の手を出し、辛うじてペナントを制した。しかし、その戦いぶりは決して来年以降につながるものではなく、その場しのぎであることは否めない。ここ数年、既に晩年に入ってしまったのではないかとすら思わせた由伸の意地の復活には素直に敬服するが、彼の足がもうリードオフマンを続けられるとは到底思えない、自分を殺して繋ぎ役に徹してくれた谷のフラストレーションも想像に難くない。そして今年のジャイアンツの切り札だったストッパー上原、来年は念願のFA権を手にし、恐らくジャイアンツでの最後の1年になるのだろう、なんとかもう1年、頑張ってくれないかとは思うが、本人の気持ちは揺れている・・・らしい。

ポッカリ開いたセンターとセカンドの穴、思えばこれでよく優勝できたものだ。セカンドは脇谷のもう一段の成長に期待するしかない、ケガさえなければ本来日本に来るレベルの選手ではないとされたゴンザレスだが、ケガをする人はどこに居てもケガをするということだ。センターは中日をFAすると言われる福留を狙うというのは当然だろう。松井秀喜が去った時、筆者はもちろん4番松井の穴は大きいが、センター松井の穴も相当でかいと思ったが、果たしてその通りとなり、未だにその穴が埋まらない。鈴木、亀井に期待するのはもう諦め、矢野は来年こそなんとかレギュラーを取ってほしいが、高橋と谷に今年と同じ活躍を期待するのは、かなりしんどいと筆者は見ているので、福留が取れる可能性があるのなら、躊躇なく突っ込むべきだ。

先発のサウスポーは豊富だったが、中継ぎ、抑えの左には苦しんだ。肝心な時に林が離脱してしまうと、育成上がりの山口1人になってしまった。野口はもうあんなものなのかな?ロッテをクビになった藤田をすかさず抑えたのはクリーンヒットだろう、後は山口、深田のレベルアップと眠れる大器辻内にそろそろ目を覚ましてもらわないと。

野手は若手育成どころか、まずは素材を揃えることから始めなくてはならない現状がある。去年のガッツ、今年の福留のような効果的はピンホイント補強は躊躇してはならないが、投手は基本的には現有戦力のアップで来季を目指してほしい。上原が先発再転向なら、小林雅やクルーンなんていう他球団のお古を狙うのではなく、西村、野間口の育成に努めてほしい。

以前も書いたが、来季以降のジャイアンツは苦しいと思っている。育成しながら勝ちを狙うというのは至難の技であることは今更、言うまでもない。野手のテコ入れがどこまでうまく行くか、投手は現有戦力のレベルアップがどこまで図れるか、矛盾を抱えた戦いになるだろうね・・・。

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